インテルは2005年11月15日,仮想化支援技術の「Virtulization Technology(VT)」を実装したPentium 4を発表した。「Pentium 4 672」(動作周波数は3.80GHz),「Pentium 4 662」(同3.60GHz)の出荷を同日に始めた。価格は1000個ロット時で,672が7万630円,662が4万6810円。同年11月3日に出荷を始めたサーバー向けの「デュアルコアXeon 7000」シリーズと合わせて,VTを実装したCPUは計4製品となった。

 ただしVTの利用には,VTの機能をオン/オフするBIOSとVTの命令を利用する仮想マシンソフトが必要。現時点では,一部のBIOSや仮想マシンソフトのベータ版が対応するに留まる。例えば現在ベータテスト中の米VMware社の仮想マシンソフト「VMware WorkStation 5.5」や米Xen Source社の「Xen 3.0」などがVT対応のコードを組み込み済みである。VT対応が本格化するのは,VT対応BIOSの整備と,VT対応仮想マシンソフトの製品出荷が始まる2006年第1四半期以降になる。なお2006年には,Pentium M後継の「Yonah(開発コード名)」によってノートパソコン向けCPUについてもVT対応を進める予定だ。

 VTを追加した以外の仕様は,既存のPentium 4 600番台と同じ。製造プロセスは90nmルール。2次キャッシュは2Mバイト。熱設計の目安となる消費電力は115W。仮想マルチプロセッサ機構のHyper-Threading Technology,64ビット拡張命令「Extended Memory 64 Technology」,アドレス空間に実行禁止属性を付けられる「Execute Disable Bit」を備える。

(高橋 秀和=日経バイト)

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