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 ウイングアークテクノロジーズは11月15日、同社が開発・販売している帳票ソフトの今後の戦略「帳票SOA(サービス指向アーキテクチャ)」を発表した。帳票フォーマットの定義や帳票出力のAPIとして独自仕様は作らず、XMLやWebサービスといった標準仕様だけを採用するというものである。

 「顧客を囲い込もうと独自仕様にこだわっていると、情報システムの変化に追随できなくなる。XMLなど標準仕様を採用した方が、顧客だけでなく当社にとってもメリットが大きい判断した」(内野弘幸社長)。

 新コンセプトに基づいた製品の第一弾として、ウイングアークは同日、XMLで帳票フォーマットを作成・管理するソフト「SVFX-Designer」を発売した。罫線や枠といった帳票のひな型や、集計処理などを自動化する処理ロジックを、「Enterprise XML Form」と呼ぶXML形式のファイルとして定義するソフトだ。

 従来の帳票フォーマットは、SVF(Super Visual Formade)と呼ぶ独自仕様で定義されていた。そのため、専用ソフトを介さなければ、帳票のデータを閲覧したり、帳票に含まれているデータを取り出せなかった。一方、Enterprise XML Formの場合、フォーマットのデータ構造を把握するにはSVFX-Designerが必要となるものの、「専用ソフトを介さなくても、帳票内のデータや処理ロジックを、他のシステムで再利用できるようになる。帳票を介したシステム間連携も考えられる」(谷口 功マーケティング部マネージャー)。

 ただし、Enterprise XML Formで定義した帳票そのものを印刷したり画面に表示したりするには、同社の帳票運用ソフト「Universal Connect/X」や「SVF for JavaPrint」が別途必要になる。帳票出力モジュールには、ウイングアーク独自のAPIを使っているためだ。

 この帳票出力モジュールも、2006年夏には刷新してWebサービスとして呼び出せるようにする。Webサービス化と同時に、「SOAのサービス間連携ミドルウエア(ESB:Enterprise Service Bass)と連携できるようにする」(谷口マネージャー)という。米IBM、米オラクル、独SAPなどのESBに対応する計画だ。

 SVFX-Designerの価格は、1ライセンス当たり50万円。出荷は12月8日から。ウイングアークは今後1年間で、帳票SOA対応製品で2億5000万円の売り上げを見込んでいる。