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 ゼンド・ジャパンは11月17日,大規模Webシステム向けPHP環境の新版「Zend Platform v2.1 日本語版」を発売した。複数のサーバー間でセッション情報を共有することで可用性を向上させ負荷分散を容易にするセッション・クラスタリング機能を備えた。

 PHPは,オープンソースのWebアプリケーション開発言語。Zend Platformの開発元であるイスラエルZend TechnologyがPHPのスクリプト実行エンジンを開発しオープンソース・ソフトウエアとして提供している。Zend Platformは,スクリプトやコンテンツをキャッシュし圧縮して送信するPHP Performance Management,PHPの稼働状況を監視するPHP Configuration Controlなどで構成される。

 セッション情報は,会員登録や商品購入といった一連のアクセスの間,各ユーザーごとに保持される会員情報や商品情報などのデータ。複数のWebサーバーで構成されたサイトの場合,あるサーバーに障害が発生した際に他のサーバーで処理が継続できるようにするためには,セッション情報を複数のサーバー間で共有する必要がある。またセッション情報を複製することで,単純なラウンドロビンによるアクセス振り分けでも,複数サーバーによる付加分散が可能になる。

 セッション情報はディスク上に格納されるため「通常のPHPでもNFSなどの共有ストレージにより,複数サーバー間でセッション情報を共有することはできる。ただし,ランダムに生成されるセッション・ファイル名が,ごく低い確率だが他のサーバーと一致してしまい,上書きされたりしてしまう可能性がある」(ゼンド・ジャパン 取締役 佐藤栄一氏)。セッション情報をデータベースに格納するという方法もあるが,そのためにはプログラムを修正する必要がある。

 Zend Platform v2.1では「単一サーバーで使用するのと同様にセッション・オブジェクトを生成すれば,自動的にセッション情報が他のサーバーに複製される」(佐藤氏)という。複製するサーバーは設定により指定できる。

 価格は1CPU48万円など。1年間限定のライセンスは1CPU18万円。