QuiQpro-.NET/Webは,業務アプリケーションの設計作業とプログラミング工程をトータルに支援するツール。「設計情報から70%以上のソースコードを自動生成できる」(Webソリューションサービス本部スマートERP部長の川端功微氏)というアプリケーションの自動生成機能を備えるほか,コンポーネント(プログラム構成部品)再利用支援機能,設計情報から画面を擬似的に動作させる機能,開発ドキュメントの自動生成機能など,QuiQproシリーズの機能をフルに備える。Xupper II,ERWin,TestDirector,Data-INITIMATE,Interstage ListCreator,SVFなど他社の様々な開発支援ツールと設計情報を連携させることもできる。
新版では,QuiQpro.NET/Web Frameworkと,データベース・アクセス,ログ出力など170種類のC#のクラスライブラリを装備。言語設定ファイルを切り替えることで,生成するアプリケーションのメニューやメッセージを他国語で表示する機能も新たに装備した。同社で先行して導入した開発プロジェクトでは,手作業での開発と比較して製造工程で4倍,全工程で1.5倍の生産性/品質向上が達成できたという。
これまで同社は1996年にVisual Basic(VB)に対応したQuiQpro-VB,2000年にColdFusionに対応したQuiQpro-Web,2004年にJ2EEに対応したQuiQpro-Javaと,次々とQuiQproシリーズを投入してきた。「JavaベースのQuiQpro-Javaはこれまでどおり大規模なシステム開発案件向けに提案していく。しかしQuiQpro-.NET/Webは中小規模の基幹システム開発案件がメイン・ターゲットだ」と語るのは,この10年間,QuiQproシリーズの開発をリードしてきた川端氏。「システム開発案件のトレンドは,ここ2年ほどで大きく変わった。Javaを活用できるのは,リソースに余裕のある大企業がほとんど。中小企業では情報システムのアウトソーシングが進み,人材が育っていない。その結果,導入からサポートまで充実しているマイクロソフト製品による開発が求められている」(川端氏)。