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 米Microsoftは,今後サーバー・ソフトウエア製品の重心を32ビットのx86版から64ビットのx64版に移していく。x64対応の64ビット・ハードウエアが市場で多数派になっているのが理由。先週,スペインのバルセロナで開催したIT Forumなどで明らかにした。将来は,64ビット版しか提供しない製品が増えていく。

 2006年には,ほとんどのサーバー・メーカーがx86対応サーバー機の出荷をやめると予想されている。さらに現時点でも,ほとんどのサーバー機はx64対応である。もちろん,x64対応システムには,32ビット・ソフトウエアを動作させられるという互換性があるが,Microsoftは非常に積極的に64ビット版へ開発の比重を移していこうとしている。

 まず,2006年前半に提供予定のハイ・パフォーマンス・クラスタ用OS「Windows Compute Cluster Server」はx64版だけになる。2006年遅くから2007年初めに提供されるExchangeの次期版「Exchange 12」(開発コード名)もx64版のみだ。2007年初めに提供されるサーバーOS「Longhorn Server(開発コード名)」は,32ビット版と64ビット版の両方を提供するが,同OSを採用するSmall Business Serverはx64版のみになる。中堅企業向けのサーバー・スイート製品「Centro」(開発コード名)も同様。さらに,Longhorn Serverのリリース・アップデート版「Longhorn Server R2」(開発コード名)もx64版のみとなる。

 Microsoftのグループ・プロダクト・マネージャSam Distasio氏は,筆者とのブリーフィングで次のように述べた。「32ビット版のLonghorn Serverは2012年までフルにサポートされるという点は,覚えておいてほしい。延長サポートは2017年まで続く。このように,われわれは32ビット製品の顧客をすぐ見捨てたりしない。32ビットのまま使い続けるという選択肢を残す」。

 同氏によると,Longhorn Serverのサービス・パックは,32ビット版のユーザーも64ビット版のユーザーも入手できる。しかし,32ビット版のユーザーはLonghorn Server R2を入手できないという。

 同社は,デスクトップ製品についてはこのような案内を出していない。以前にこの話題について同社と話したところ,Windows Vistaはx64版とx86版の両方が提供されるということだった。

 IT Forumで,Microsoftはこのほかのサーバー製品についても情報を提供した。例えば,サーバー向け仮想マシン・ソフトの最新版「Virtual Server 2005 R2」が完成して,価格を下げたことである。同製品のStandard Editionは99ドルで,Enterprise版は199ドルになる。System Center Essentialsという中規模企業向けのビジネス管理製品を開発していることも明らかにした。残念ながらDistasio氏は現時点では,詳細を明らかにできないとした。サーバー管理ソフト「Microsoft Operations Manager 3.0」のプレビューも行われた。これはMOM 2005の次期版である。