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NEC取締役執行役員専務の小林一彦氏(写真右)と,米Stratus Technologies社長兼CEOのDavid J. Laurello氏(写真左)
NEC取締役執行役員専務の小林一彦氏(写真右)と,米Stratus Technologies社長兼CEOのDavid J. Laurello氏(写真左)
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 NECは2006年度下期(10月~3月),汎用チップセットの機能にハードウエアを2重化する機構を加えた新LSI(開発コード名Gemini)を搭載した無停止型のIA(Intel Architecture)サーバーを出荷する。今後CPU処理性能が向上してもハードウエアを2重化できるようにするとともに,製造コストを削減するのが狙い。Windows Server 2003とLinuxがそのまま動作する。販売目標は,OEM(相手先ブランドによる生産)供給先である米Stratus Technologiesの販売台数を加えて出荷3年間で2万台強。

 新LSIであるGeminiは,米Intel製CPUを搭載するIAサーバー用のLSI。CPU,メモリー,I/Oなど個々の部品を制御する汎用チップセットの機能に加え,部品を2重化して耐障害性を高める機能を持つ。従来の無停止型IAサーバーでは汎用チップセットと2重化用のチップセットを組み合わせていたが,今回新たに無停止型IAサーバーに必要な制御機能を1つにまとめた。

 無停止型サーバーでは,CPUやI/Oなど2重化した部品ごとに2系統の動作を比較して正常か異常かを確認する。クロック周波数3GHzであれば,3億分の1秒単位でこうした動作確認を実施する。2重化制御用のチップセットが独立した従来の方式では,今後の動作周波数の向上やマルチコア化などによって,2系統の動作確認が困難になるおそれがある。汎用チップセットと一体化した新LSIを用いることで,動作確認の精度が従来よりも高まる。

 今回NECは,無停止型サーバー大手の米Stratus Technologiesとの協業関係を強め,新LSI搭載機の販売を強化する。具体的には,NEC製サーバーを米Stratus TechnologiesにOEM供給し,米Stratus Technologiesの販売チャネルを経由して販売台数を伸ばす。販売力強化のためNECは,米Stratus Technologiesに900万ドル(株式の3%に相当)を投資する。米Stratus Technologiesは,NEC製サーバーの販売のほか,NEC製サーバーに対して無停止型アーキテクチャのための制御ソフトウエアを提供する。

 価格は未定だが,「無停止型サーバーは価格競争にはなっていない高付加価値であるため,安くはしない」(NEC取締役執行役員専務の小林一彦氏)。