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 「ベンダーが1社で開発を進めるスタイルが、いつまでも受け入れられるとは限らない。完全にオープンとはいかないが、議論は非常に盛り上がっている。どんどん開発に参加してほしい」。こう語るのは、マクロメディアの水嶋ディノ プロダクト マーケティング マネージャーだ。

 マクロメディアが開発者にラブコールを送るのは、2006年前半に出荷予定の統合開発環境の次期バージョン「Flex2」の機能追加や機能強化。2005年10月から同社のWebサイトで、開発途上のFlex2を公開。バグや機能不備に関するフィードバックを受け付けたり、一般の開発者が試作したFlex2用のライブラリやアプリケーションを登録・公開できるようにしている。Wikiやフォーラムを使って、開発者同士が意見交換をすることもできる。

 Flex2は、インターネット・アプリケーション開発環境。統合開発ツール「Flex Builder 2」、J2EE対応のアプリケーション・サーバー上で動作するデータ・アクセスや通信といったコンポーネント群、各種のクラス・ライブラリ、アプリケーションの実行環境「Flash Player 8.5」から成る。これまでは、すべてを自社開発してきたが、方針を改め開発者の意見を受け付けることにした。

 同社が方針変更した背景には、急速に普及し始めたAjaxへの危機感がある。Ajaxは、JavaScriptやXMLといったオープンな技術を利用したアプリケーションの開発技術。多くの開発者がライブラリや試作アプリケーションをオープンソースとして公開するなど、開発者が積極的に関与している。ある開発者は、「Webデザイナには(マクロメディアの)Flashのほうが人気だが、Webアプリケーション開発者や一般のプログラマには、オープンな技術を使うAjaxが支持されている」と話す。

 マクロメディアはFlex2の公開により、開発者人口を増大させ、企業情報システム分野への足がかりにしたい考えだ。