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TBSとの合意内容を発表する楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長
TBSとの合意内容を発表する楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長
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 楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長は,11月30日に東京放送(TBS)との間で合意した資本,業務提携の協議を開始することについて,記者会見を開催した。

 三木谷社長は「10月13日に楽天が出した両社の統合案がお互いにとってベストだと思っていたが,まずは話し合うことが重要」として統合案を撤回。これを受けて,みずほコーポレート銀行の仲介のもと,TBSと楽天の両社が協議を開始する覚え書きに調印した。その調印の場で,三木谷社長はTBSの井上弘社長に久々に面会できたという。今回の覚え書きの内容に関して「統合案の取り下げは後退ではない。物事は実現しないと意味がない。今回,業務提携に向けて動き出したことは大きな進展であり,この先のビジネスにわくわくしている」(三木谷社長)と語った。

 今後の方向性は,「放送とネットの連携」を実現するために両社が発足させる「業務提携委員会」が鍵を握る。三木谷社長は,ここで具体的に検討する連携サービスとして,オンライン放送,電子商取引事業,ポータルサイトなどを挙げた。三木谷社長は「これらのサービス像は平凡ととらえられるかもしれない。しかしうまく作ればすごいものになる。完成度が高いサービスをリリースすることがポイント」との考えを示した。なお,楽天側はこの委員会に向けてタスクフォース・チームを編成,チームリーダーには三木谷社長自らが就任する。
 もう一方の当事者であるTBSはAmazon.co.jpと組むなど,楽天以外のネット企業とも等距離で提携する態度を明確化している。これに対して三木谷社長は「TBSが楽天以外の企業と提携することもよいことではないか」と一定の理解を示した。