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Linuxを搭載したUSBメモリー
Linuxを搭載したUSBメモリー
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USBメモリーを装着し,Linuxシンクライアントとして動作しているPC。WindowsとLinux両方のターミナル・サーバーの端末として使用できる
USBメモリーを装着し,Linuxシンクライアントとして動作しているPC。WindowsとLinux両方のターミナル・サーバーの端末として使用できる
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 NTTコムウェアは,同社およびNTTグループの各社を対象にLinuxシンクライアントの導入実証実験を開始した。2005年度中(2006年3月まで)に500台規模のLinuxシンクライアントを配布する。

 同社が導入実験を行うのは,USBメモリーにLinuxを格納し起動するLinux。通常使用しているパソコンを,USBメモリーを装着して起動するだけでシンクライアントとして使用することができる。クライアントOSとしてLinuxを使用することでOSのライセンス・コストを軽減できるだけでなく,自由にカスタマイズできる。

 Windows Terminal Serverに接続するためのRDP(Remote Desktop Protocol)クライアントrdesktopおよびMetaFrameサーバーに接続するためのCitrixCAクライアントを搭載しており,Windowsサーバーの画面をLinuxシンクライアントから使用できる。またLinuxサーバーの画面を操作するシンクライアントNX Clientも搭載している。これにより,WindowsとLinuxの両方を使用することができる。

 USBメモリーやハードディスクにはデータを書き込めないようになっており,情報漏洩の防止を狙う。外部記憶装置への書き込みもできないようになっている。サーバー上のファイルへのアクセス履歴は全て記録できるため,犯罪の抑制につながるという。

 また,USBメモリーを持ち歩けば,自宅などでシンクライアントを立ち上げてサーバーに接続し,職場と同じ環境で作業を行うことができる。

 起動用のCD-ROMも用意しており,BIOSとの相性の問題などでUSBから起動できない場合はCD-ROMから起動する。

 LinuxシンクライアントであるNX Client用のサーバー・ソフトウエアとしては,オープンソースのFreeNXを利用している。NTTコムウェアでは複数のFreeNXサーバーを1台のようにアクセスできる負荷分散機能を開発中だ。開発した負荷分散機能はオープンソース・ソフトウエアとして公開する予定である。

 NTTコムウェアでは2005年の春にもLinuxシンクライアントの導入実験を100台程度で実施している。その際の経験を踏まえ「サーバー上でファイルを共有する際に,権限のないユーザーがディレクトリやファイルにアクセスできないようにするだけでなく,その存在自体を感知できないようにした」(NTTコムウェア)。

 LinuxシンクライアントはUSBメモリーだけでなく,ハードディスクにインストールすることも可能。2005年の春に実施した実験ではUSBメモリーではなく,ハードディスクにインストールするLinuxシンクライアントを利用した。

 NTTコムウェアでは,Linuxシンクライアントの導入サービスおよびコンサルティングを事業化する。今回の導入実験により,導入やサポートを担うことのできる人材を育成する狙いもある。

 また「企業内のシステムがオープンスタンダードに準拠しているかどうか,どこにWindows依存性があるかをあぶり出すことにもなる。EA(Enterprise Architecure)を照らし出す鏡になる」(NTTコムウェア)