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 クラスタ型スーパー・コンピュータを開発・製造・販売するエッチ・アイ・ティーは,FSB(フロント・サイド・バス) 667MHzのItanium 2を搭載したHPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)向けブレード・システム「BladePeaks」を2006年第1四半期に出荷開始すると12月1日に発表した。同社によれば,FSB 667MHzに対応したブレード・システムは世界で初めてという。

 同製品は,1枚当たり最大で2プロセッサ,32Gバイトのメモリーを搭載可能なブレード・モジュールを4枚まで並列稼働させ,SMP(対称型マルチプロセッサ)構成のシステムとして利用できる。日立製作所が開発したチップ・セットCF3を採用し,(1)FSBの周波数を従来の400MHzから667MHzに上げてメモリー・アクセスなどを高速化した,(2)隣り合ったブレード同士をインター・コネクトで接続するだけでなく,すべてのブレードを相互に接続することでブレード間のデータ転送速度を向上させた——などの特徴を持つ。加えて,同程度の計算能力を持つシステムとしては低価格なのも特徴の一つ。「例えば他社製の8プロセッサ,メモリー64Gバイト程度のシステムを購入した場合,導入時の総コストは1億円くらいになるはず。BladePeaksならその1/4のコストで導入できる」(清水 正人社長)という。

 OSはLinuxを採用し,導入後に電源を入れるだけですぐ科学技術計算に利用できるようにするサービスなども提供する。価格は最小構成モデル(FSB 400MHzのItanium 2 1.5GHz×1,メモリー2Gバイト)が280万円,最上位モデル(FSB 667MHzのItanium 2 1.66MHz×8,メモリー128Gバイト)が3800万円。大学,企業の研究機関などを対象に年間30台の販売を目指す。

 同社は,11月15日にベータ2が公開されたマイクロソフトのハイ・パフォーマンス・コンピューティング向けOS「Windows Compute Cluster Server 2003」に対応したマシンを出荷する予定であることも発表した。現在,Linux向けに販売しているx64システムを,Windows Compute Cluster Server 2003に対応させる作業を進めているという。同社は,Windows Compute Cluster Server 2003の正式リリースと同時にプリインストールの形で出荷したいとしている。