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 「DSO(Device Software Optimization)」と呼ぶ組込みソフト開発の事業を推進しているウインドリバー。米国本社のプロフェッショナルサービス部門バイスプレジデントであるダミアン・アート氏(写真)に同事業に対する今後の方針などを聞いた。DSOは組込み系ソフト開発の効率化を狙ったコンサルティング・受託開発のサービスで、急増する需要に対応するため積極的にパートナーと協業していきたいという。将来は売り上げの約2割程度に引き上げる考えだ。

◆通信機器や家電など多くの分野で、組込みソフトの需要が急増している。ユーザー企業の競争も激化しており、大規模化・複雑化する組込み系ソフトの開発をいかに効率的に進めるかが問われている。そこでウインドリバーは昨年からDSOと呼ぶ手法を進めており、標準化や共通化の概念を取り入れることで、開発効率の向上を図っている。ウインドリバーではワールドワイドで約120人の専門技術者、アプリケーション開発や研究開発など約600人の支援チームがいるが、重要なのはパートナー企業との連携である。弊社だけでは急増する需要に対応できないからだ。そこでDSOの考え方に共鳴してもらえるパートナーとの協業を進めている。既に世界では約20社、日本でも東芝ソリューションなど6社と連携している。

◆今後は、さらにパートナー企業を獲得したいが、企業情報システムの開発を担当するエンタープライズ系のソフト開発者を、組込み系ソフトの開発に簡単に転用できるとは思っていない。それぞれの技術が異なるなど、両者の開発方法には大きな開きがあるからだ。組込み系ソフトの開発はリアルタイムOSを使うなど、リアルタイムの考えを重視している。これがWindowsを扱ってきたエンタープライズ系のソフト技術者には、どうも理解しにくいようだ。簡単な例で言えば、心臓のペースメーカーにWindowsOSを採用することなどありえない、ということだ。システムが少しでもフリーズしたら死んでしまう。それだけ厳密性が求められている。しかもエンタープライズ系のソフト開発と組込み系のソフト開発では料金設定の考え方も大きく異なるようだ。組込み系のソフト開発は、ユーザーとの契約時に固定料金で対応するが、日本企業の場合は「人月」で料金が決まると聞いて驚いている。

◆しかしシステムの規模が広がるとともに、今後はエンタープライズ系のソフト開発を得意とするソリューションプロバイダとも手を組むことが重要になると思っている。ユビキタスなど、システムがデバイスの中だけにとどまらず、様々な外部システムとつながるようになる。エンタープライズ系と組込み系のそれぞれのメリットを生かしながら、ユーザー企業に貢献できるようにしたい。

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