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 マイクロソフトは2005年12月15日、不特定多数のユーザーが利用するパソコン向けに、Windows XPのセキュリティ関係の設定を一括変更するツールを無償公開する。このツールを使うと、ダウンロードしたファイルを自動的に消去したり、Internet Explorerがパスワードを記憶できなくしたりすることができる。個人情報漏洩や、プログラムの勝手なインストールや削除、ウイルスの被害などを防ぐのが目的。学校や図書館、インターネット・カフェなどに設置したパソコンを主な対象にする。

 ツールの名称は、「Microsoft Shared Computer Toolkit for Windows XP」。米国で9月に公開されたツールの日本語版で、Windows XP SP2のHome Edition、Professional Editionと、Tablet PC Editionを対象とする。

 個人情報漏洩の防止に関しては、Internet Explorerでパスワードやフォーム入力内容を記憶できないようにする。「お気に入り」に登録したURLやキャッシュ・ファイル、最近開いた文書の履歴を自動消去する機能も備える。

 プログラムの改変防止については、ユーザーが呼び出せる機能を制限することで対応する。例えば、コマンド プロンプトやレジストリ エディタ、タスク マネージャを呼び出せないようにする。1度当たりの利用時間数を制限したり、特定サイトを除いてインターネットに接続できないようにすることも可能だ。

 さらに、ユーザーがログアウトする際に、Cドライブを常にユーザーがログインする前の状態に戻す機能もある。これにより、管理者が意図しないプログラムのインストールや、ウイルスやスパイウエアへの感染を防ぐことができる。この機能については、ウイルス対策ソフトのパターン・ファイルのダウンロード、更新を可能にするための例外を設けている。マカフィーとコンピュータ・アソシエイツの一部製品については設定を自動的に読み込む。それ以外のウイルス対策ソフトについては、このツールにパターン・ファイルのダウンロード時刻を手動で設定しておき、その間だけディスクの書き込みを解除する。

 このほか、ウイルス感染防止のため、Officeのマクロ・スクリプトを実行禁止することが可能である。セキュリティには直接関係ないが、アクセシビリティ関連の設定を一括変更する機能も備える。

 これまでも上記のようなセキュリティ設定は実行できたが、レジストリ エディタを使った複雑な作業が必要だった。Shared Computer Toolkitをインストールすれば、対話形式の画面を使って簡単に設定できる。

 ダウンロード・サイトはhttp://www.microsoft.com/downloads/。実費によるCD-ROM送付の申し込みも受け付ける予定である。