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 日本IBMはオムロンから、売掛金管理業務のアウトソーシング・サービスを受注した。ITを使って顧客業務のコスト削減や効率化を進めるBTO(ビジネス・トランスフォメーション・アウトソーシング)サービスの一環。契約期間は今年7月から5年間で、すでに10月からサービスを開始している。受注金額は非公表。

 IBMは、オムロンやその関連会社と共同で、売掛金管理業務を標準化。中国・大連に拠点を構える「大連デリバリーセンター」で、データ入力などの実務を処理する流れを確立した。オムロンが自前で実施していた場合に比べ、売掛金管理業務にかかるコストの4割削減を目指す。この4割をIBMとオムロンが分け合う。

 今回の受注は、IBMが今春に発表したBTOサービスの強化策が結実したもの。人事、財務・会計、調達、顧客サービス(非対面営業支援)の業務を対象に、業務の流れを標準化。商談から最短4カ月で、BTOサービスを導入できるようにした。さらに、財務・会計なら一連の業務を「買掛金管理」や「売掛金管理」、「経費精算管理」などのサービスに分け、段階的にBTOを導入できる仕組みを整えたり、実務経験のある社内の間接部門の責任者をBTO事業部門に集めたりするなど、サービスの付加価値を高める手も打ってきた。

 強化策の発表時点で10件未満だったBTOサービスの受注件数を、年内にも20件に到達させる意気込みで、IBMは毎年の年末営業攻勢をかけている。7月に成約したオムロンの受注案件をこのタイミングで発表したことが、商談への追い風効果となる可能性もある。