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 メディアフュージョンは2005年12月6日,XMLデータベース「Yggdrasill(イグドラシル)」のソースコードをオープンソース化すると発表した。同社サイトでダウンロードの申し込みを受け付けている。

 同社は2001年6月にYggdrasill 1.0を出荷開始。2002年9月に同2.0をリリースした後,2005年4月に販売を終了した。「出荷数は数百ライセンス」(同社 営業推進室 大江加奈子氏)で,企業の部門間連携や医療分野の情報システム,印刷業のオンライン校正システムなどで利用されているという。

 オープンソースDBといえば,MySQLやPostgreSQL,FireBirdなどがあるが,いずれもリレーショナル・データベースだった。今回Yggdrasillをオープンソース化した理由について,大江氏は「XMLデータベースを体感してもらい,その有効性を広く浸透させたいため」と説明する。XMLデータをそのまま格納できるXMLデータベースは,文書やナレッジのような非定型な情報を管理しやすい。また,一つのXMLデータを帳票やWebページといった複数の用途に編集して利用できる(ワンソース・マルチユース)。

 オープンソース化するYggdrasillは,バージョン2.0から機能をいくつか削った「バージョン1.5 Enterprise Edition」である。マニュアルやサポートが提供されない,バージョンアップの予定がない,ソースコードのみの公開であるためユーザー自身がコンパイルを実施する,などの点には注意が必要だ。ソースコードは,サーバー本体がDelphiで,クライアントはDelphiとJava。ユーザー会については,「反応を見て,気運が高まればぜひとも発足したい」(同氏)と意欲的だ。

 ライセンスは,GPLと商用ライセンスの2本立て。Yggdrasillを利用した商用製品を出荷する場合などは商用ライセンス(購入費用は別途相談)が適用される。なお,メディアフュージョンはYggdrasillの上位版「EsTerra」を販売中である。

(井上 英明=日経システム構築)