PR
WAN高速化装置「CX1200-BTシリーズ」
WAN高速化装置「CX1200-BTシリーズ」
[画像のクリックで拡大表示]

 NECは12月6日,WAN回線による通信を高速化する専用機「CX1200-BTシリーズ」の販売を開始した。WAN回線で発生する伝送遅延の影響で,通信のレスポンスが低下する現象を解決できる。また,VoIP(voice over IP)技術で音声/データを統合していた場合,音声品質を改善できる。価格は250万円から。

 WAN回線で発生する伝送遅延の影響によるレスポンスの低下は,拠点間の物理的な距離が長くなるほど大きくなる。CX1200-BTは,こうした長距離拠点間をつなぐWAN回線の両端に設置する。本来ならパソコンとサーバーがが直接やり取りすべき手順を代理で応答。同時に,やり取りすべきデータを一時的に蓄えてからまとめて一括送信するなどの技法を採用した。これによってWAN回線を流れるデータの伝送効率を高め,レスポンスの低下を防ぐ仕組み。どの程度のデータ・サイズにまとめて一括送信するかは,CX1200-BTがWAN回線で発生している伝送遅延を目安にして,動的に決定する。

 通信の手順はTCP(transmission control protocol)のみの対応。VoIP技術で音声/データを統合していた場合も,「CX1200-BTがデータを一括送信するためパケット間の揺らぎを解消でき,電話の音声が聞き取りやすくなる」(NEC)。製品モデルは,WAN回線のインタフェースが100Mビット/秒のイーサネットである「CX1250-TB」と,1Gビット/秒の「CX1280-TB」の2モデルがある。スループット性能は,1Gビット/秒のCX1280-TBの場合で最大700Mビット/秒となっている。

 NECが札幌と福岡の往復の伝送遅延が27ミリ秒の環境で実験したところ,Webサーバーからのダウンロードに要した時間が5分の1に短縮できたという。また,最大200ミリ秒の伝送遅延を発生させた擬似WAN回線を再現した実験環境では,CX1200-BTの導入前に比べて最大40倍高速化できた。200ミリ秒の伝送遅延は,日本と北米をつなぐ国際通信回線を想定した。