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専用iアプリのメニュー画面
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顔写真撮影用の画面
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 ヒューマンテクノロジーズは12月7日,顔認証技術を使った出退勤管理サービス「King of Timeフェイスレコーダー」を発表した。出勤した従業員が,専用のiアプリを搭載した携帯電話(FOMA端末)のカメラで顔写真を撮影すると,そのデータが同社のサーバーへ送信されて本人認証されるとともに時刻が記録される。「ユーザー側に必要なのはカメラ付き携帯電話だけなので導入が容易」(同社代表取締役社長 藤村高寛氏)。料金は1ユーザーあたり月額500円。提供開始は12月下旬を予定している。

 出勤した従業員は,次の手順で打刻する。まず,専用のiアプリのメニュー画面で「出勤」を選択し,登録氏名の一覧から自分の名前を選択する。すると,携帯電話のカメラが起動するので,画面に表示された枠(ガイド)に収まるように自分の顔を正面から撮影する。撮影データはヒューマンテクノロジーズのサーバーへ自動的に送信されて,撮影時刻(=出勤時刻)が記録される。

 同社のサーバーでは,事前に登録した顔写真データと送信されたデータを照合して,本人かどうかを確認する。顔認証にはグローバル・セキュリティ・デザインの開発したエンジン「FaceViTAL SE」を使用しているという。サーバーに保存された各従業員の出退勤状況は,管理者がPC上のWebブラウザで同社のサーバーへアクセスして参照する。

 このサービスの特徴の一つは,照合に失敗しても(システムが本人ではないと判定しても),打刻を確定すること。撮影データを送信した時点では,ユーザーに判定結果を知らせない。顔データの照合に失敗した場合,打刻は「照合失敗状態」として扱われる。Webブラウザで同サービスの管理画面にアクセスした管理者がそのとき撮影された写真を参照して,本人かどうかを改めて確認する。目視で本人であると認められれば,打刻を有効とする。

 このような運用にしている理由は,「携帯電話のカメラで撮影した画像を使った顔認証の精度は,指紋認証などと比較すれば高くないので,『本人拒否(実際には本人であっても,別人と判定される)』が発生する可能性が比較的高い」ためである(藤村氏)。例えば,正面以外の角度から撮影した場合には,本人拒否が発生する可能性が高いという。このため,認証に成功するまで顔写真を送信させるようなことはせずに,後から管理者が確認する運用にしている。「システムでは判定が難しい場合でも,人間が見れば本人かどうかはすぐに分かる」(同氏)。

 とはいえ,同社のテスト結果によると,画面に表示されるガイドに従って撮影すれば,本人拒否が発生することはほとんどないという。また,同サービスでは従業員の顔写真が保存されるので,「不正行為を抑止する効果も十分ある」(藤村氏)。

 同様のシステムは,10月末に開催されたセキュリティ関連の展示会「Security Solution 2005」で参考出展されている(関連記事)。このときの名称は「King of Time モバイルフェイス」。このシステムでは顔写真を撮影した位置情報(GPSの情報)も同時に記録する。King of Timeフェイスレコーダーには位置情報を記録する機能はないが,「今後追加したいと考えている」(藤村氏)。