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写真1●JUDE/Professional for MODEREAでのプロセス定義画面
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写真2●JUDE/Professional for MODEREAでのクラス定義画面
写真2●JUDE/Professional for MODEREAでのクラス定義画面
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写真3●MODEREAはオブジェクトをそのまま取り出すこともできるAPIを備えたDB層,プロセス・エンジンと個別開発の機能から成るAP層,ユーザー・インタフェースのPR層の3層構造を採る
写真3●MODEREAはオブジェクトをそのまま取り出すこともできるAPIを備えたDB層,プロセス・エンジンと個別開発の機能から成るAP層,ユーザー・インタフェースのPR層の3層構造を採る
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 NEC情報システムズは12月末に,J2EEフレームワークの新製品「MODEREA(モデリア:Model Realizer for Enterprise Architecture)」を出荷する。MODEREAの特徴は二つで,まずモデリング・ツールに永和システムマネジメントのUMLエディタ「JUDE」を採用し,ビジネス・ルールや業務プロセスを可視化できること。もう一つは,アプリケーションをある仕事のまとまりであるサービス単位で構築し,複数のサービスをプロセス・エンジンで疎結合して稼働させるという,SOA(サービス指向アーキテクチャ)開発ができることだ。

 MODEREAは四つの製品から成る。(1)UMLエディタの「JUDE/Professional for MODEREA」(1ユーザー当たり6万8250円),(2)Java開発キットの「MODEREA/SDK」(同6万8250円),(3)J2EEベースのプロセス・エンジン層のランタイム「MODEREA/WORK」(1CPU当たり367万5000円),(4)オブジェクトをそのまま取り出すこともできるAPIを備えたデータベース層のランタイム「MODEREA/STORE」(同210万円)——である。なお,WORKはSTOREのライセンス費用を含む。

 MODEREAでの開発方法を簡単に説明すると次のようになる。まずJUDEでシステム開発のゴールとなるビジネス上の目標と,それを実現するための業務プロセスやクラス図をUMLでモデリング(可視化)する(写真1,2)。「システムを開発する“なぜ”や目的を,経営層を含めたプロジェクト・メンバー間で共有することが大事」(JUDEを開発した,永和システムマネジメントの平鍋健児氏)だからである。

 実装段階では,MODEREAがJUDEのプロセス定義やクラス図を自動的に取り込むことで開発効率を上げる。プロセス定義はMODEREA/WORKが取り込み,自動的にプロセス間のインタフェースなどを作成。クラス図はMODEREA/STOREが自動的にテーブルに変換する。開発者はMODEREA/SDKで,サービス同士をつなげるワークフローを作成したり,ユーザー・インタフェースとなるPR層(プレゼンテーション層)やサービスの追加機能をAP層(アプリケーション層)に実装したりする(写真3)。

 さらにMODEREA/WORKはプロセス・エンジン機能に加えて,トランザクションの流量制限やサービスのロールバック機能などを備える。「10年間,現場でたたき上げてきたフレームワークであるため,運用フェーズで安定稼働させるためのノウハウが詰まっている」(MODEREA開発の中核メンバーである,NEC情報システムズ SI基盤事業部 Orteus開発基盤グループ マネージャー 猪狩錦光氏)という。ビジネスの見える化と,開発の自動化,運用機能の搭載で「システム開発のトータル・ライフサイクル・コストを半減できる」(猪狩氏)という。

(井上 英明=日経システム構築)