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 「TRONSHOW 2006」が2005年12月14日から16日までの3日間、開催される。TRONSHOWは組み込みソフトや無線ICタグ分野の展示会である。今回の展示や発表のポイントは、「実験から実用へ」。実用化に向けて本格的に動き始めたユビキタス・コンピューティングについて、新技術が相次ぎ発表される予定だ。

 ユビキタス・コンピューティングで注目されている適用領域の一つが、医療過誤の防止。今回のTRONSHOWでは目玉の一つとして、「電子お薬手帳」を公開する。患者が過去に飲んだ薬の履歴や、持っているアレルギーの種類を電子データとして蓄積することで、薬の処方ミスを未然に防止するシステムである。ユビキタス関連の技術開発を進めているYRPユビキタス・ネットワーキング研究所と東京大学が共同で出展する。

 また、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所は「積荷自動認識トラック」を展示する。貨物の識別に無線ICタグを使うことで、貨物の積み忘れや積み間違いといった誤積載を防止する。電池を搭載し通信距離を長くした無線ICタグ(アクティブ・タグ)を採用することで、誤積載した貨物の認識率を99%以上に高めたという。アクティブ・タグには同研究所が開発した「Dice」を採用した。

 障害者の支援や生活の安全性向上を狙って、政府はユビキタス・コンピューティングの適用を試みている。総務省、国土交通省、農林水産省、文部科学省、経済産業省、厚生労働省の6省庁は、「政府ブース」でその取り組みを発表する。具体的には歩行者ナビゲーションの実証実験「自律移動支援プロジェクト」の概要や、各省庁が進めている無線ICタグの利用促進策などである。自律移動支援プロジェクトについては、地面に埋め込まれた無線ICタグの情報を読み取る白杖(はくじょう)など、実体験できるデモ機材も展示する(関連記事)。

 こうした実証実験で使われているのが、東京大学の坂村健教授が提唱する「uID」である。uIDは無線ICタグやバーコードなどに識別番号を割り振ることで、モノや場所を認識するシステム。非営利組織のユビキタスIDセンターを通じて運用している。紳士服販売大手の青山商事は2006年2月からの実証実験でuIDを採用する計画だ(関連記事

 海外でもuIDを採用する動きがある。ユビキタスIDセンターは、韓国、中国、オーストラリア、タイなどで検討・展開が始まっている実証実験の概要を紹介する。uIDの開発者向けの内容も発表する予定。

 「TRON」アーキテクチャについてもその取り組みを発表する。リアルタイムOS「T-Kernel」の実用化の動きや、より小規模な組み込みシステムを対象にした「μT-Kernel」などを紹介する。

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