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 SAPジャパンは、2006年1月から「バリュー・エンジニアリング(VE)」と呼ぶ独自サービスを展開する。VEは在庫や購買コストの削減、リードタイムの短縮などERP(統合基幹業務システム)ソフトの導入による効果を事前に測定して、ユーザー企業に示すというもの。IT投資の効果を明確にすることで、顧客にERP導入を提案しやすくすることが狙い。既にSAPアメリカで行われていた手法で、現SAPジャパン社長のロバート・エンスリン氏がSAPアメリカにいた当時に推進したことで、SAPアメリカの売り上げ拡大につながったという。これをSAPジャパンでも採用したもの。

 具体的には「SAPバリュー・アセスメント・サービス」と「SAPベンチマーキング・サービス」の2つのメニューがあり両方とも無料。いわば簡易診断サービスの一種で、SAPジャパンでも従来は一部の部門で行われていたが、今回は全社的な取り組みとしたほか、米国の実施事例やノウハウを基にしたナレッジデータベースも活用することで、効果測定の精度を高めた。

 SAPバリュー・アセスメント・サービスの実施期間は最大でも4週間程度。顧客に対するヒアリングが中心で、これと従来のSAP導入実績や業界分析、顧客調査などのデータに基づいて、どの程度の効果が得られるかを試算する。SAPベンチマーキング・サービスは、Webベースのアンケート調査方式で、ERP導入後に回答してもらい、これまでの導入事例と比較する。ベンチマーキングは2006年2月末をめどに、まず人事領域から開始。その後、財務や購買にも広げていく。

 SAPジャパンは当初は約15人でVE本部を発足させて顧客にサービスを行っていくほか、「サーティフィケーションプログラム」も用意し、社内の営業担当者などにもトレーニングを実施することで、全社的な取り組みとして推進していく方針だ。