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 NTT西日本は12月21日,「グリッドサービス」を同22日に開始すると発表した。同社のフレッツ・サービス利用者のPC資源を結集して大規模な計算処理をこなし,その能力を計算処理の受託サービスとして研究機関や企業に販売する。いわゆるPCグリッドのサービスである。PCの資源を貸し出すユーザーには,提供時間に応じた対価を支払う。

 同社の地域IP網を使い,IPv6でNTT西日本のデータ・センターに設置したグリッド・コンピューティングのシステムとユーザーのPCをつなぐ。PCには専用アプリケーションのインストールが必要。計算処理に必要なファイルを配信し,計算処理後のファイルを送り返してもらう。

 計算能力を提供できるユーザーは,NTT西日本の「フレッツ・光プレミアム」契約者,または「Bフレッツ」と「フレッツ・v6アプリ」の契約者。対価は1時間当たり2円。1回線で最大5台までのPCの能力を提供できる。登録料は不要。

 一方,計算処理を求める研究機関や企業への販売価格は,パソコン100台のCPUなどの能力を1カ月使う場合で約130万円からとなっている。

 PCグリッドとは,ネットワークにつながった複数のパソコンの余剰能力などを集めて,1台の高性能コンピュータとして使えるようにする技術。企業内のパソコンを使って構築する例はあるが,「一般ユーザーのパソコンを集めて対価を支払うサービスは,おそらく初めて」(NTT西日本)と言う。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション