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 NTTコムウェアは12月21日、オープンソース・ソフト(OSS)のLinuxカーネル性能分析・故障解析ツールを機能強化した。取得情報を増やすと同時に、カーネルの性能分析や故障解析時間の短縮を図った。

 機能強化した「LKST(Linux Kernel State Tracer)」は、システムコールごとに掛かる処理時間や、メモリー確保・解放の処理時間など、Linuxカーネル内部のトレース情報を収集するためのツール。今回、プログラムの実行に応じて必要なメモリー領域を物理メモリーにマッピングする際に、ページ状態遷移やpdflush、キャッシュヒット、メモリー先読み、キャッシュの検索時間などを確認できるようにした。これまでは、ページ全体の確保と開放しか判断できなかった。

 カーネル内部のトレース機能の強化により、「高負荷状態でLinuxファイルシステムの性能劣化問題を特定する時間が、15時間から6時間に短縮できた」(NTTコムウェア)という。同時に発表した可視化ツール「LKSTView」を使えば、LKSTで収集したデータをブラウザ上でグラフ表示することもできる。

 LKSTは、NEC、日本IBM、日立製作所、富士通が2002年に共同開発。2004年に情報処理推進機構(IPA)が、日本OSS推進フォーラムの開発基盤ワーキンググループと連携し、「OSS性能・信頼性評価や障害解析ツール開発」プロジェクトで公開したツールである。