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 「ECサイトの訪問者に提供したい情報を,検索結果として上位に表示できるようになった」。コンピュータ販売を手がけるぷらっとホームの松下享平氏(管理本部 情報システム課長)は,2005年12月に導入した「Google 検索アプライアンス」について,このように語る。

 松下氏はこれまでECサイトの検索システムを,検索エンジン「Namazu」と形態素解析ツール「Mecab」,Webページの巡回ツール「Wget」を組み合わせて構築していた。その旧検索システムには,(1)表示したいWebページが検索結果の上位にならない,(2)コンテンツを変更しても検索システムに反映されるまでに時間がかかる,という問題があった。

 例えば(1)では,商品名をキーワードにして検索すると,商品の説明ページを一番上に表示させたいが,その通りにならず,購入ページを最上位に表示していた。また,「ACS-7500A-W」という型番の商品を検索する場合,途中までの「ACS-7500A」をキーワードにすると,関係のないWebページが最上位に表示されてしまっていた。初めは検索精度を上げるために,HTMLタグの種類と出現回数による重み付けの基準を変えたり,特定の単語を辞書登録したりしていたが,「商品数が2000から5000に急増したこともあって,すべての商品を考慮しながら設定するのは不可能に近かった」(松下氏)。

 (2)では,商品をWebサイトに掲示または削除してから,検索結果に反映されるまでに12時間もかかっていた。販売を終了したので削除した商品の説明ページが検索結果として表示されることがあり,「利用者から,『もう販売していないならば検索結果に出すな』とのおしかりを何度も受けた」(松下氏)。

 商品を売るために検索精度は上げたいが,これ以上人手をかけるのは限界だった。そこで検討したのが,検索システムの入れ替えである。複数の候補から選んだのはGoogleの検索エンジンを搭載した「Google 検索アプライアンス」だった。旧検索システムと比較したところ,Google 検索アプライアンスの方が意図した情報を上位に表示したことから,導入を決定した。また,「設定項目は,検索対象にするWebサイトのURLを登録するぐらいで,重み付けといった細かい設定は一切なかった」(松下氏)ことも決定を後押しした。

 松下氏は,「検索結果には満足している。サイト内のページを更新してから検索結果へ反映する時間も2時間に短縮できた。検索エンジンのチューニングという終わりのない運用から解放されたこともうれしい。今後はECサイト内の検索だけでなく,社内のデータ検索にも使ってみたい」と抱負を語った。

(松浦 龍夫=日経システム構築)