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写真1 ソニーの会長兼CEOであるHoward Stringer氏
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写真2 PlayStation 3におけるレース・ゲームのデモ画面
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写真3 米DellのMichael Dell会長を見つめるStringer氏
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写真4 ebookリーダ「Sony Reader」の新モデル
写真4 ebookリーダ「Sony Reader」の新モデル
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写真5 Tom Hanks氏の登場に会場が沸いた
写真5 Tom Hanks氏の登場に会場が沸いた
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 ソニーの会長兼CEOであるHoward Stringer氏は2006年1月5日,同日より開幕した「2006 International CES」で基調講演を実施した(写真1)。ソニーは今年,Blu-ray Disc(BD)プレイヤやPlayStation 3といった大型商品の発売を控えているが,これらに関するデモや新発表はほとんどなく,PlayStation 3のデモを一部披露しただけだった(写真2)。

 BDに関しては,多くの映画会社やコンピュータ/AV企業が支持していることをアピールするに留まった。しかも,BDの最有力パートナーとして紹介した米DellのMichael Dell会長が,壇上で「Dellは米国で最有力のパソコンとテレビのメーカーだ」と述べ始めたため,Stringer氏が思わず絶句するという珍しい場面が見られた(写真3)。

Tom Hanks氏の登場に盛り上がった会場

 基調講演の主役は,Stringer氏というよりは「ダ・ビンチ・コード」だった。ソニーが新発表した次世代ebookリーダー「Sony Reader」(写真4)の紹介では,同書の著者であるDan Brown氏が壇上に現れた。Brown氏は「自分が初めて電子的な文章を販売したのは1970年代のことだが,その時は12部しか売れなかった」と会場を沸かせるなどしたのちに,「ebookがトラディショナルな本を置き換えるのは間違いない。新世代にとっては,われわれにとってのテレビと同じぐらい,ebookが自然な存在になる」と述べた。

 デジタル・シネマに関するソニーの取り組みを紹介する場面では,現在製作中の映画「ダ・ビンチ・コード」の監督や主演俳優であるTom Hanks氏が登場し,場を大いに盛り上げた(写真5)。Stringer氏がここでアピールしたのは,ソニーのHDプロジェクタと,映画の現場で使われているソニーのHDムービー・カメラ,そしてソニーが製作中のダ・ビンチ・コード映画版である。ダビンチ・コードの予告編をソニー製HDプロジェクタで基調講演の大型スクリーンに映し出した。映画館でスクリーンを見るのと変わらぬ品質で映し出される話題の映画の予告編に,聴衆からは大きな拍手が起こった。

LocationFreeとPSPがあれば「東京で英国のテレビが見られる」

 Stringer氏はこのほか,自宅で受信したテレビ放送をIPネットワーク経由で自分のデバイスに配信する「LocationFree」に,プレイステーション・ポータブル(PSP)が対応していることなどもアピールした。無線LANアクセス・ポイントにPSPで接続すれば,自宅のLocationFreeのサーバーで受信したTV放送を,PSPで見られるようになるというデモだ。Stringer氏は,東京とロンドンを頻繁に行き来する自分の生活を嘆きつつ,「東京で英国のテレビが見られる」などと述べて会場を沸かせた。

 基調講演の締めくくりはPlayStation 3のデモである。その前にゲーム事業の現状にも触れ,PlayStation 2の出荷が1億台を超えたことを報告した。1億台突破に要した時間は,初代PlayStationの半分であるという。また2005年のホリデー・シーズンには,Xbox 360よりPSPの方が売れたとアピールした。

 2006年に発売する予定のPlayStation 3はBlu-rayドライブを搭載し,CD,DVDの再生も可能だ。PlayStation/PlayStation 2用のソフトも利用できる。既にゲーム開発者に対して,4000台のPlayStation 3開発機を供給してもいる。そして,HD映像への対応をアピールするために,会場のHDプロジェクタで,PlayStation 3のデモ・ムービー(写真2)を大写しにした。非常に精細な画面の連続に,会場から拍手が起こった。