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写真1 米IntelのPaul Otellini CEO
写真1 米IntelのPaul Otellini CEO
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写真2 「Centrino登場前」のラス・ベガスにおけるホット・スポットの場所が赤で示されている
写真2 「Centrino登場前」のラス・ベガスにおけるホット・スポットの場所が赤で示されている
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写真3 「Centrino登場後」である現在,ラス・ベガスのホット・スポットは非常に増えた。無線LANの普及にCentrinoが寄与している証拠だとIntelは主張した
写真3 「Centrino登場後」である現在,ラス・ベガスのホット・スポットは非常に増えた。無線LANの普及にCentrinoが寄与している証拠だとIntelは主張した
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写真4 CentrinoとCentrino Duoを比較した画面。Centrino Duoでは同時に複数の重い処理が可能になるという
写真4 CentrinoとCentrino Duoを比較した画面。Centrino Duoでは同時に複数の重い処理が可能になるという
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写真5 20型液晶ディスプレイ搭載パソコンを持ってステージを去るDellのMichael Dell会長(右)。カバンのように見えるのがパソコンだ
写真5 20型液晶ディスプレイ搭載パソコンを持ってステージを去るDellのMichael Dell会長(右)。カバンのように見えるのがパソコンだ
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写真6 13年でプロセッサのダイ・サイズは大幅に縮小した
写真6 13年でプロセッサのダイ・サイズは大幅に縮小した
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写真7 Viivパソコンの3つの条件
写真7 Viivパソコンの3つの条件
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 米IntelのCEOであるPaul Otellini氏は2006年1月5日(米国時間),「2006 International CES」で基調講演を行い,新プロセッサ「Core」やエンターテインメント・パソコンの新規格「Viiv」を正式発表した(写真1)。プロセッサの名前はPentiumからCoreに変更されたが,この名称変更は実に13年振りのことである。Viivは,ハードウエアではなくソフトウエアやコンテンツ配信事業者までIntelが指定する規格だ。Otellini氏は基調講演で「Intelが消費者にデジタル・エンターテインメント・エクスペリエンスを提供する」と主張した。

 新プロセッサのCoreはデュアルコアで,高性能と低消費電力を特徴としている。Otellini氏によれば,従来のノート・パソコン用プロセッサと比較して,性能が68%向上している一方,消費電力量は28%低下したという。Pentium MとCentrinoの関係と同様に,Coreプロセッサ搭載パソコンは,Intel製のチップセットや無線LANチップを採用すると名称が「Centrino Duo」になる。

 Intelはかねてより,プロセッサだけでなくパソコン全体の「プラットフォーム」を提供するベンダーの地位を目指している。Otellini氏は「IntelがCentrinoプラットフォームを提供することによって,無線LANの普及が大幅に加速した」と,自社の戦略を自画自賛して見せた(写真2,3)。

 デュアルコア・プロセッサでは,1台のパソコンで複数の重い処理を実行するのが容易になる。写真4は既存のCentrinoパソコンと新しいCentrino Duoパソコンの双方で,動画のデコードや楽曲のエンコードを同時に実行した場合の比較である。既存のCentrinoパソコンでは,楽曲のエンコードを開始すると動画のデコードが途切れてしまったが,Centrino Duoパソコンでは問題なく双方のアプリケーションが動作し,さらに画像ビューアを起動してもパフォーマンスに問題がでなかった。

A4サイズのパソコンでも5時間の連続動作が可能に

 Coreプロセッサは消費電力量が小さいため,A4サイズのパソコンでもバッテリーによる5時間の連続動作が可能になるという。また処理性能の高さを,米Dellのパソコンを引き合いに出してアピールした。Dellは20型液晶ディスプレイを搭載したノート・パソコンを発表しているが,このようなノート・パソコンが可能になったのもCoreプロセッサのおかげだとOtellini氏は強調した。Intelの基調講演では朝のソニーの基調講演に引き続き,DellのMichael Dell会長が登場し,20型液晶ディスプレイ搭載パソコンを持ち運んで見せた。このパソコンはあまりに大きいので,持ち運びのための取手が液晶部分に付いていた(写真5)。

 Intelのメイン・ストリームのプロセッサの名称が変更になったのは,Pentiumが登場した1993年以来のことである。Otellini氏はPentiumのダイとCoreのダイを比較し,13年間の技術の進歩をアピールした(写真6)。

ハードもソフトもコンテンツ配信事業者もIntelが指定

 Centrinoのようなプラットフォーム路線をさらに強化したのがViivである。Otellini氏はこの単語を「ヴァイブ」と発音している。Viivの条件は3つで「シンプルなコンシューマ・エクスペリエンスを実現していること,デュアルコアであること,プレミア・コンテンツを提供すること」(Otellini氏)だという(写真7)。言い換えると,Intelが指定するOS(Windows XP Media Center Edition)とデュアルコア・プロセッサを搭載し,Intelが指定するコンテンツ配信事業者を選択しているパソコンということである。

 Viivのパソコンは,ホーム・ネットワーク規格であるDLNAガイドラインに対応しており,ダウンロードしたコンテンツを著作権管理技術が有効になったまま,他のホーム・ネットワーク上のAV機器で閲覧することが可能である。

【1月6日おわびと訂正】上記2パラグラフ中のViivに関する説明において,一部誤りがありました。当初,「Intelが指定するOS(Windows XP Media Center Edition)とCoreプロセッサを搭載し」としておりましたが,「Coreプロセッサ」は「デュアルコア・プロセッサ」の誤りです。

 また,「Viivのパソコンは,消費電力量の少ないCoreプロセッサを使っているのでファンレスでも問題がなく,きょう体を極力小さくできるという」と記述しておりましたが,Viivのパソコンは消費電力量の少ないCoreプロセッサだけではなく,Pentium Dなどのデスクトップ用デュアルコア・プロセッサを使ったものもあります。デスクトップ用プロセッサを使った場合にはファンレスにはできません。このため,上記の文章を削除しました。以上,訂正しておわびいたします。【以上,1月6日おわびと訂正】

 これらの新製品の発表の後は,米ESPNや米DIRECTV,米AOL,米ClickStar,米NBC Universalといった,Viivで指定されたコンテンツ配信事業者が数多く紹介された。Otellini氏は最後に「Viivでは,200万の楽曲,10万本のミュージック・ビデオ,1万本のテレビ番組,100本の映画,100タイトルのゲームが利用可能だ」と強調した。