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 ソフトバンクの孫正義社長が2002年に出願していた,通信サービスにかかわる特許が成立していたことが分かった。2005年10月に成立し,同年12月14日に一般に公開された。特許の名称は「アダプタのダイヤルアップ方法」で,特許番号は3727624。

 特許はインターネット電話を実現するアダプタを対象としたもの。アダプタを電話機に接続することで,(1)インターネットへの接続,(2)ユーザー認証,(3)相手の電話機の呼び出し−−といった処理を自動で実行すると記されている。このアダプタを使って,インターネットやIP電話サービスを契約していないユーザーでも,低料金の電話サービスが利用できるようになると見られる。

 出願書類ではメリットについて「ユーザーは相手方の電話番号のみを入力すればよく,アダプタが自動的にインターネット接続会社へのダイヤルアップ,認証用のユーザー関連情報を送信するので,ユーザーはこれらの情報入力から開放される」としている。

 同特許は1998年に出願した「アダプター,そのダイヤルアップ方法およびその記録媒体」を分割したもの。この1998年の出願では特許の主張内容である「請求項」が12個あったが,これを2002年の分割手続きで一つに絞っている。

 ソフトバンク・グループはIP電話に関連した特許を多数出願している。本誌の調査では,IP電話に関する特許が成立したのは初。ソフトバンクは「成立した特許をどのように行使していくのかなど,現時点で方針は未定」としている。