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 首都高速道路(首都高)神奈川線の29料金所と湾岸線の舞浜料金所のETC(料金自動収受)システムに障害が発生し、8時間にわたりETCが利用できない状態が続いたことが分かった。障害が発生したのは、1月12日の8時15分ごろから16時5分までの約8時間。障害の原因はETCシステムのプログラムの不具合だった。首都高速道路の広報室は「詳細な原因を調べている最中」としており、どのプログラムが原因かは不明である。

 障害は、ETCシステムのプログラム改修作業中に起こった。首都高はETCの利用者に向けて、「夜間割引」や「日曜日割引」などの割引制度を提供している。改修前のETCシステムでは、「割引の対象であるにもかかわらず、割引が適用されない料金がETC車載器に表示される場合があった」(広報室)。

 首都高はこの不具合を解消するために、「今年3月をメドにすべてのプログラムを改修する予定」(同)で作業を進めている。ただし、ETC車載器の表示が誤っていた場合でも、「料金の請求は別のシステムを利用しているため、利用者が実際に支払う金額は割引料金を適用できていた」(同)という。

 ETCシステムの料金計算に利用するコンピュータは、料金所のゲートの脇に設置したゲートに置かれている。今回、障害が起こった神奈川線と湾岸線の舞浜料金所では、1月12日8時15分からETCシステムで改修したプログラムの利用を始める予定だった。8時15分というのは、各料金所で収受担当者が交代する時刻である。

 担当者は勤務に就く際に、専用のIDカードを利用してETCシステムを立ち上げ直した。本来なら、それで改修したプログラムが起動するはずだった。ところがプログラムは再起動せず、ETCシステムが利用できなくなった。首都高は16時5分、ETCシステムのプログラムを改修前のものに戻し、ETCシステムを復旧させた。

 今回、障害が起こったのは神奈川線の38カ所の料金所のうち29カ所と、湾岸線の舞浜料金所。すべての料金所で障害が発生しなかった理由は、「障害が起きた料金所と起きなかった料金所で、利用しているETCシステムの機器が異なるため」(広報室)という。プログラムの改修は、「当初予定のスケジュールで進める」(同)としている。