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 NECは1月23日、独自開発のデータ同期用LSIを搭載して価格を下げた無停止型サーバー「Express5800/ftサーバシリーズ」を発表した。下位モデルは138万円からと、価格を従来機より最大30%引き下げたことで、中堅中小企業や工場に導入しやすくした。

 無停止型サーバーは、プロセッサやメモリー、ハードディスクといった主要部品を二重化したもの。常時データを同期するため、プロセッサなどの部品が故障しても、処理を継続できる。アプリケーションやOSの障害には対応できないが、異常を検知すると自動的にアプリケーションやOSを再起動し、処理の継続を試みる。

 サーバーの価格を従来機より下げられた理由の一つが、二重化したプロセッサやメモリーの処理内容やデータを同期化する専用LSI「Gemini Engine」を搭載したこと。従来は汎用的なチップセットとそれに応じた制御用LSIとを組み合わせてデータを同期していたが、専用LSIは一つのチップで済む。NECが独自に開発した。

 「外部からの調達ではなく、専用LSIを自社開発することで、製造コストを削減できる。マルチコアCPUなど、将来登場するプロセッサでも利用できるようにした」と、山本正彦執行役員常務は言う。

 新型機ではオフィス内に設置しやすいよう、駆動音も低減した。冷却用ファンやディスク駆動音などの駆動音を吸収する吸音装置を、本体の背面や側面に装備。さらに上位モデルでは、CPUファンの代わりに水冷ユニットを搭載したことで、騒音レベルは「図書館内の音よりやや大きい45dB程度」(NEC)に抑えている。

 稼働OSはWindows 2003, Enterprise Serverのみだが、来年度にはLinuxにも対応する。価格は、Xeon 3.2GHzとメモリー1Gバイトを搭載した下位モデルが138万円、Xeon 3.8GHzとメモリー2Gバイト、水冷ユニットなどを搭載した上位モデルが249万円だ。製品の出荷は2月3日から。