プリンタ・メーカーの沖データは1月24日、スウェーデンのアノトと業務提携し、沖データのプリンタ「MICROLINE 5400」についてアノトの認定「Anoto Qualified Printer」(AQP)の認定を受けた。AQPは、アノトが同社のデジタル・ペン用の紙を印刷できる品質を持つことを示す認定制度で、今回が認定第1号となる。企業ユーザーが帳票などの手書き入力にデジタル・ペンを利用する場合に、手軽かつ安価に帳票の用紙を作成できるようになる。

 デジタル・ペンは、紙に記述した図や文字をデジタル・データに変換できる仕組みを持つ専用ペン。小型カメラ、カメラで撮影したデータから図や文字の位置情報を読み取るプロセサ、メモリーなどを内蔵する。ほぼ0.2ミリ間隔で並ぶ微小な黒点(アノト・パターン)を印刷した専用のアノト紙に図や文字を書くと、ペン先に内蔵した小型カメラがこれを撮影。位置情報を記録する。アノト・パターンの黒点は、一つずつが0.2ミリ間隔の格子から上下左右のいずれかに微妙にずれていて、そのずれ方のパターンから紙の上での位置を識別するようになっている。

 アノト紙には、黒点をくっきりと印刷する必要があることから、従来はオフセット印刷するしかなかった。しかしオフセット印刷では、専門の担当者が品質を管理する必要があるために印刷に2週間から1カ月程度時間がかかるうえ、コスト的に小ロットでの印刷は難しかった。一方、ユーザーからは、帳票などの紙を1枚ごとに識別できるユニーク・パターンや、1枚単位など少量ずつで印刷できる小ロット印刷のニーズが高まっていた。

 AQPの認定を受けたプリンタが登場したことで、ユーザー企業は帳票1枚ごとにユニークなアノト・パターンを印刷した紙を自前で用意できるようになった。ユニーク・パターンを持つ紙を使えば、帳票のシリアル番号を管理しやすくなり、重要な帳票の重複や偽造を防止できる。ただし、アノト紙を印刷するには、帳票デザイン用のアプリケーションが必要。このアプリケーションはパッケージ化されておらず、アノトとパートナ契約を結んだシステム・インテグレータなどに開発を委託しなければならない。