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写真1:米IBMでロータス事業を統括するマイケル・ローディン ゼネラルマネージャー
写真1:米IBMでロータス事業を統括するマイケル・ローディン ゼネラルマネージャー
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写真2:ノーツ7のMacintosh版
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 米IBMは1月23日(米国時間)、ロータス ノーツ/ドミノ関連のイベント「Lotusphere」を開催。同社のアプリケーション統合戦略である「Workplace」や、ロータス関連の製品を一挙に発表した。

 Workplaceとは、場所や利用する機器を問わず、ユーザーが必要な情報やアプリケーションを必要に応じて利用できる環境を実現するための戦略。高い操作性を備え専用ソフトを配布する手間のないリッチクライアント技術、リアルタイムのコラボレーション技術、ユーザーの職種やアクセスする業務に応じてクライアント上のアプリケーションを構成する技術などと、これらを実装した製品群から成る。

 同社のソフトウエア事業部門でロータス事業を統括するマイケル・ローディン ゼネラルマネージャーは基調講演の中で、「Workplaceはオープンな業界標準を採用し、情報やプロセス、アプリケーション、業務知識へダイナミックにアクセスできる環境を実現する。今回発表する製品は、Workplace実現に向けた重要なステップだ」と述べた(写真1)。

 今回IBMが発表したWorkplace関連の新製品は4種類。(1)「Workplace Collaboration Services 2.6」は、メールやスケジューリング、インスタント・メッセージング、文書検索と共有といったコラボレーション機能を提供するソフト。新版では、検索可能な文書として、Office文書の国際標準仕様であるOpenDocument Format(ODF)を追加した。(2)「同 Forms」は帳票や申請書といったフォームを作成するソフト。XMLを使ってフォームを記述する国際標準仕様「XForms」に準拠した。

 3つ目のWorkplace関連新製品「Workplace Managed Client 2.6」は、1)や2)、ノーツなどを組み合わせたリッチクライアント環境を構築する基盤ソフトである。新版ではODF準拠の文書ファイルを読み書きできるようにしたほか、Linuxデスクトップ用のノーツを利用するための機能を追加した。4つ目はJavaやXML、JavaScriptなどの技術を使ってWorkplace対応アプリケーションを開発するための「同 Designer」である。管理機能を強化するなどのマイナーバージョンアップ版だ。

ノーツはWorkplaceの一つのアプリケーションに
 IBMはほかにも、ロータス・ブランド製品の機能強化を、いくつか発表した。注目はノーツのサーバー・ソフトであるドミノの次期版である。エンドユーザーが選択したアプリケーションや文書に応じて、関連する話題のメールや文書、ワークフロー実行に必要な文書や承認者のアドレスなどを動的に表示するためのツール「Activity Explorer」を備えた。

 1997年から提供している、ノーツからSAP R/3へアクセスするためのツール「IBM Lotus Notes Suite for SAP Solution」では新たに、ノーツのカレンダー情報とR/3の顧客管理情報をリアルタイムに連動するようになった。また、ノーツ7とノーツWebクライアントのMacintosh版を発表した(写真2)。

 ノーツ/ドミノなどのロータス・ブランド製品と、Collaboration ServicesやFormsといったWorkplaceブランド製品とは、現時点では別系統の製品群である。いずれもロータス事業部が担当するのでわかりにくいが、IBMはノーツ次期版である「Hannover(開発コード名)」出荷時点で、ノーツ/ドミノをWorkplaceに統合するとしている。つまりノーツ次期版は将来、Workplace上で動作するリッチクライアント型アプリケーションとなる。「ノーツの必要な機能だけを選択して利用したり、専用クライアントを配布する必要がなくなるなど、ユーザー企業の業務生産性の向上やシステム運用管理のコスト削減に大きく寄与できる」(ローディン ゼネラルマネージャー)。