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 米Microsoftはこのほど,Windows Vistaの次にリリースするWindowsの開発コード名を,従来の「Blackcomb」から「Vienna」に変更した。Viennaという名前は開発コード名に過ぎず,最終的な製品名が「Windows Vienna」になるわけではない。

 Viennaはオーストリアの首都ウィーンのこと。今回の変更により,Microsoftは,開発コード名に都市名を使うという以前の方針に戻したことになる。かつて同社は,Windows製品に様々な都市名をつけていた。Cairo(カイロ,Windows 2000),Chicago(シカゴ,Windows 95),Detroit(デトロイト,Windows 95 OSR2)といった具合だ。同社のある広報担当者は,以下のように述べた。「OS製品の開発コード名を『われわれ全員が実際に訪れたいと思い,想像をかき立てられるような場所』として使えるよう,新たな命名方針を採用した。Viennaはこの考え方に一致する」。もっともBlackcomb(ブラッコム)だって,この命名方針には一致していた。都市名ではないが,カナダのブリティッシュ・コロンビア州にある絵の世界のように美しいスキー・リゾートなのだから(関連記事:「Longhorn名称由来の地を訪ねる」)。

 恐らく,同社は今回の開発コード名変更で,かつてWindows Vistaの開発コード名だった「Longhorn」のような「常態化したスケジュール遅延が連想される名前」を捨てようと狙っているのだろう。Longhornの場合と異なり,同社はBlackcombの明確なロードマップを提示したことはないが,Blackcombという開発コード名自体はWindows XPのリリース前から長期にわたって使用されている。また,同社のOS開発状況を追いかけたり分析したりしている人々は,「将来登場する予定のWindows」が「製品版Windowsにつながらなかった機能のごみ捨て場」になりがちなことを知っている。

 同社はWindows Vistaの開発過程で犯した大失敗を反省し,今後のWindowsの開発を加速させると約束した。そのため,ViennaはこれまでのOS製品よりずっと早くリリースされるかもしれない。さらに,同社の製品計画からすると,Viennaはマイナー・アップデートにとどまり,Windows Vistaのような大々的なリリースにはならないだろう。