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記者会見するライブドアの熊谷史人代表取締役(左)と平松庚三執行役員社長(右)(写真:中田敦=ITpro)
記者会見するライブドアの熊谷史人代表取締役(左)と平松庚三執行役員社長(右)(写真:中田敦=ITpro)
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報道陣の質問に答える熊谷代表取締役(左)(写真:中田敦=ITpro)
報道陣の質問に答える熊谷代表取締役(左)(写真:中田敦=ITpro)
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 「株主,取引先,従業員など関係する皆様に心配をおかけして大変申し訳ありませんでした」。ライブドアの熊谷史人氏は,新経営体制の代表メンバーと共に深く頭を下げた。

 ライブドアは1月24日午後8時,新しい経営体制を発表した。代表取締役に旧体制では取締役だった熊谷史人氏が就任。執行役員社長に弥生の社長である平松庚三氏が就いた。同日午後1時から開かれた取締役会での決定事項である。

 弥生は会計パッケージなど業務ソフトを開発・販売している。2004年12月にライブドア・グループの傘下に入った。平松氏は1946年生まれ。AOLジャパン社長やインテュイット社長兼CEOを経て,2003年2月にMBO(経営陣による企業買収)でインテュイットから独立し,弥生を設立した。20代,30代の経営陣が多いなか,一人60歳の“大人”である。平松氏は弥生の社長とライブドアの社長を兼任する。

 今回ライブドアはトップの体制について,経営の監視を担う取締役会と,実際の経営を執行する経営委員会に二分する。取締役会のトップが熊谷氏,経営委員会のトップが平松氏である。「業務の執行は,ほぼすべて平松に一任する」(熊谷氏)。

 ライブドアは売上高の9割近くを金融・ファイナンス事業である「イーファイナンス事業」に依存しているものの,IT分野の事業も数多く展開している。Webサイト製作事業やポータル事業,データセンター事業,公衆無線LANサービスの「livedoor Wireless」などである。

 これら各種事業の継続性や売却については未定としたうえで,「あらゆる手段を使って事業を持続する」(平松氏)と語った。「会社の身売りは考えていない。資金繰りも安定している。社内のリソースを有効活用していきたい」(熊谷氏)。

 平松氏がライブドア社長就任の打診を受けたのは「昨晩の深夜」(平松氏)という。記者団から今後の戦略や目標について質問を受けた際には,「まだ24時間も経過していないので具体的なことは話せない」と繰り返した。「まずはノーマルなオペレーションに戻す。具体的なところを決めるには,もう少し時間が必要だ」(平松氏)。

 会見中に平松氏は「新しいチーム作り」という言葉を頻繁に使った。「まず新しいチームを作って,失われた信用・信頼を一日も早く回復したい」と語った。

 逮捕された前・代表取締役社長の堀江貴文氏は,取締役にとどまった。代表取締役と社長の退任については「本人の意向」(熊谷氏)。取締役の進退については「(逮捕された堀江氏には)直接会えず,弁護士を介して話を聞いているため,意思疎通が不明確な部分がある。弁護士を介して伝え聞く話を聞いて,(堀江氏の)代表取締役と社長の退任を取締役会で決定した」(同)という。