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 アクタスソフトウェアはWebブラウザで動作するネットワーク共有型表計算ソフト「S600.org」の試用版を公開した。複数のユーザーでシートを共有でき,クライアントへのデータの保存やコピーを制限し,データの持ち出しを防ぐことも可能。

 「S600.orgの目的は,作成したスプレッドシートを安全に共有すること。そのため,スプレッシートをクライアントPCではなくすべてサーバーで管理する」(アクタスソフトウエア 社長 坂下秀氏)。

 あるユーザーがシートを編集している間,他のユーザーが編集できないようロックされるが,ファイル単位ではなくシート単位でロックされる。管理者は,ユーザーごとに利用できるスプレッドシートのアクセス権限を設定したり,利用状況を確認したりすることができる。

 スプレッドシートの内容はPDFファイルに変換できる。PDFをクライアントPCにダウンロードし印刷する機能を備えるが,前述のようにファイルのダウンロードや印刷を制限することが可能。サーバーとクライアント間の通信はSSLで暗号化される。

 S600.orgはサーバー上で稼動し,クライアントのWebブラウザに表示した画面からリモート・コントロールにより使用する。サーバー上で稼動する表計算ソフトのエンジンは,OpenOffice.orgの「Calc」をベースにしている。Webブラウザに画面を表示する機能は,オープンソースのリモート・コントロール・ソフトウエアVNCを利用している。VNCのクライアント・モジュールはWebブラウザ上でJavaアプレットとして動作する。

 試用版はS600.orgのサイトで公開している。正式版は2006年3月に公開予定。

 S600.orgは,独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の2005年度中小ITベンチャー支援事業に採択され,その支援を受けて開発された。コンポーネントの一部はオープンソースだが,共有のロジックや通信部分は新規に開発しており,システム全体としては有償とする方針だ。