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 ADSL(非対称デジタル加入者線)を提供するアッカ・ネットワークスは、通信サービスに参入したいソリューションプロバイダを支援する事業に着手する。第1弾として、大塚商会が3月1日に始める広域イーサネットサービス「O-CNET イーサVPN」向けに、ADSLのアクセス回線を提供することで合意したと発表した。

 大塚商会が提供するO-CNET イーサVPNは、最大12Mビット/秒のADSL回線を使い、128kビット/秒の帯域を保証するVPN(仮想私設網)サービス。1拠点当たりの月額料金は3万7500円からである。大塚商会はもとより、通信事業者から仕入れた回線を再販するサービスを手掛けており、今回のサービスは中堅・中小企業や小規模拠点を接続する用途に向けた。初年度に1000回線を販売する計画である。

 さらにアッカは、3月を目途にパートナー制度を整備して、中小や地場のソリューションプロバイダとの協業ビジネスを展開する計画だ。アクセス回線からバックボーンまで、また回線の開通から障害対応といったサポート業務まで、通信サービスの提供に必要な“裏方”の業務をすべて引き受けることで、ソリューションプロバイダの通信事業参入を後押しする。また、顧客開拓を後方で支援するべく、顧客への提案方法を指南したり、通信回線を使ったソリューションを共同開発したりする協業策も計画しているようだ。

 アッカはこれまで、大手通信事業者やインターネット接続事業者への回線の卸売りを事業の中心に据えていた。ただし特に中堅・中小企業の需要を開拓するには、不十分と判断。情報システムで顧客に食い込んでいるソリューションプロバイダとの協業に乗り出すことにした。中堅・中小企業の中には、メインフレームやオフコンと併せて専用線を使い続けている顧客が残っており、「多くは、デジタルアクセス64(通信速度は64kビット/秒)などの低速の専用線より、ADSLの方が速度面でも価格面でも有利なことを知らない」(アッカ・ネットワークス法人事業本部の竹田邦雄本部長・執行役員)。ソリューションプロバイダには、そうした顧客に気付きを与える役割を期待する。

 アッカの法人向けADSLサービスは、付加料金で障害時などに24時間365日のサポート受付を提供したり、障害時は全国で2時間以内にスタッフが駆けつけられるなど、ADSLとしては「唯一、法人利用に耐えられる保守体制を取っている」(竹田本部長)としている。また、休日や月曜日の早朝に開通工事を実施したり、多地点の回線を短期で開通させたいといった、顧客の要望に柔軟に応じる体制も整えている。こうした「法人特化のADSL」である点を訴求して、販売パートナーの開拓に本腰を入れていく考えだ。