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 NECは1月26日、2005年度第3四半期(10~12月)の連結決算を発表した。ITソリューション事業の売上高は5123億円(前年同期比3.8%増)、営業利益は168億円(同92億円減)で増収減益だった。

 ITソリューション事業で営業利益が最も大きかったのは、SIサービス事業。売上高が1699億円(同1.1%増)、営業利益は約100億円(同30億円減)だった。05年度上半期決算においては、「NECソフトやNECシステムテクノロジーの完全子会社化や、アビームコンサルティングとの資本提携の効果が下半期に出始める」としていたが、第3四半期の数字には表れなかった。「多くのSI事業を積み残してある第4四半期で大幅増益を達成したい」(的井保夫執行役員常務)とする。

 サーバーなどのコンピュータ・プラットフォーム事業は、売上高が1138億円(同7.3%減)、営業利益は約70億円(同20億円増)。トヨタ生産方式を取り入れた生産改革など原価低減への取り組みが増益に貢献した。第4四半期は「水冷式静音サーバーといった高付加価値製品の投入やサーバー統合ソリューションを推進し、さらに収益を確保する」(的井常務)考え。ソフトウエア事業は、売上高215億円(同8.1%減)、営業利益は約40億円(同10億円減)だった。

 ITソリューション事業で売上高が最も大きかったのは、パソコンなどのパーソナル・ソリューション事業で、2071億円(前年同期比15.6%増)。だが、約40億円の赤字(前年同期比同70億円減)を計上し、営業損益は同事業で最悪だった。「年末にかけて急速に円安が進んだため、海外からの調達体制や生産体制を変えられなかった」(的井常務)。

 NEC全体では、連結売上高1兆1447億円(同3%増)、営業利益は190億円(同17億円減)。携帯電話などネットワーク関連事業の営業利益が132億円(同63億円増)と増益に転じたものの、ITソリューション事業の伸び悩みやエレクトロニクス関連事業の不振が響いた。

 2005年度通気の業績予想は、上半期決算で下方修正した値のままで、売上高4兆9300億円(前期比2%増)、営業利益は1000億円(同312億円減)。ITソリューション事業は、売上高2兆2000億円(同2%増)、営業利益1150億円(同127億円増)を見込んでいる。