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 コアは、組み込みソフト事業で新たなビジネスモデルを築くべく、機器1台ごとに収入が入る「ライセンス型」のソリューションを今年から立ち上げる。第1弾となるのが、帯型機器向けのGPS(全地球測位システム)機能で、第1バージョンは2006年7月にも出荷。近くプリ営業を開始する予定だ。

 自動車やデジタル家電などに組み込まれるソフト開発は、顧客であるメーカーの販売台数に寄らず、あらかじめ決めた金額で仕事を受注するのが普通だ。これに対して、コアが立ち上げるビジネスでは、組み込む機器1台ごとにメーカーからソフトの対価を受け取る。コア側もリスクを負うが、搭載機器が売れた場合には大きな利幅が期待できる。いわばSIにおけるスクラッチ開発が従来型とすれば、今回のビジネスはパッケージに当たる。

 提供するGPS機能は、LSIと組み込みソフトをセットで提供する。LSIは、提携先であるマゼランシステムズジャパン(大阪府能勢町)からの技術供与を元に自社で設計し、生産は半導体メーカーに委託。いわばファブレスメーカーの領域にまで踏み込んでまで、ライセンス型事業の立ち上げに注力する。

 コアが開発するGPS用LSIは、従来製品より感度を高めた点が特徴という。日本では総務省が、2007年4月以降に出荷される第3世代携帯電話機にGPS機能の搭載を義務付ける方針を打ち出している。緊急通報時に、消防署や警察機関が位置を把握できるようにするためで、コアではGPSの大きな需要期と判断。昨年にはマゼランとの資本提携を進めるなど、準備を進めてきた。

 このほかの施策としては、2006年は、製品販売が好調な顧客へのシフトをより強める方針という。携帯電話や家電、自動車の分野で、メーカーごとの“勝ち負け”が鮮明になっていることに対応する。