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 「これまで金融システムの仕事に育ててもらった恩返しができればと、正義感を出して引き受けてしまった」。2月1日付けで東京証券取引所のCIO(最高情報責任者)に就任した鈴木義伯氏は、2月2日の記者会見(関連記事)でこう明かした。

 鈴木氏が東証のCIO就任の要請を受けたのは、今年1月初旬。「NTTデータの社長、副社長から話を聞いた。東証の場所がどこにあるかも知らなかったぐらいで、とにかく驚いた」。

 要請を受けるかどうかについては、「プラスでない面で注目されている東証だけに、迷いに迷った」(鈴木氏)。だが結局、冒頭のような理由で就任を決断したという。「NTTグループが全面的にバックアップするということもあり、引き受けた」(同)。

 鈴木氏は、NTTデータがアウトソーシングを請け負う横浜銀行のシステム業務を請け負う「NTTデータフォース」の出身。金融システムの開発に長く従事してきたが、銀行関係のシステムが中心で、取引所のシステムの経験はほとんどない。「まだシステム全体を把握しきれてないが、これから勉強していく。東証のシステムのエンタープライズ・アーキテクチャ(EA)を明らかにすることで、経営とITの結びつきを明確にしていきたい」と述べた。

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