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 「携帯電話に感染するウイルスは実際に出現している。しかしながら,感染が可能であることを示すための“コンセプト・ウイルス”がほとんど。備えることは重要だが,慌てる必要はない」---。マカフィーの技術本部 McAfee MobileのプログラムマネージャーであるNicola Vote氏らは2月2日,IT Proの取材に対して,“ケータイ・ウイルス”の現状などを語った。

 同社では,携帯電話機のウイルス対策に力を入れている。2003年10月にはNTTドコモと共同で,携帯電話機向けのウイルス対策ソフトを開発したことを発表している(関連記事,当時のマカフィーの社名はネットワークアソシエイツ)。

 共同開発したソフトや技術をもとに,NTTドコモでは2004年12月以降,FOMA 901i以降の機種に「セキュリティスキャン」機能を搭載している(関連記事)。マカフィーでは携帯電話機向けのウイルス対策ソフト「VirusScan Mobile」を2005年10月に発売した(国内では販売していない)。

 しかしながら,現時点では“ケータイ・ウイルス”の脅威をユーザーに訴えることについては否定的である。「PCに感染するウイルスと比較すれば,確認されているウイルスの数は圧倒的に少ない。また,WindowsがほとんどであるPCとは異なり,携帯電話機のプラットフォームや環境はさまざま。ネットワークもインターネットに比べればクローズドである。このため,『エンド・ユーザーが今すぐ何かすべき』という状況にはない」(モバイルビジネス開発部 ジャパン・アジアパシフィック モバイルアカウント部長の嘉規邦伸氏)

 とはいえ,ケータイ・ウイルスが増えているのは確か。「絶対数ではなく,増加率に注目している」(嘉規氏)。PCウイルスの“黎明期”と比較すれば,増加率は圧倒的に高いという。このため,「“今すぐ”ということはなくても,今後,携帯電話機の高機能化や,プラットフォームのオープン化や共通化が進めば,深刻な事態になることは十分予想できる。このためマカフィーでは,モバイル・セキュリティに関する技術開発や,製品/サービスのラインアップの拡充に力を入れていく」(Vote氏)という。