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 ソフトバンクの孫正義社長は,2月10日に開催した同社の第3四半期決算の席上で,同社の携帯電話事業について言及した。

 ボーダフォンとMVNO(仮想移動体通信事業者)形式で回線を借りる交渉を進めているという一部報道に対して孫社長は,「あらゆる選択肢の可能性を否定するものではない。自前でインフラを作って,一部にMVNOを混ぜるやり方もあるだろう。今はすべての選択肢を検討している段階」と説明。MVNOも視野に入れて検討を進めていることを認めた。

 孫社長は「携帯事業では無理をしない」という以前から表明していた姿勢も改めて強調した。「ブロードバンド事業では賭けに出たが,携帯電話事業に関しては既に先行者がいる。そこに力ずくで入り込んで,赤字を出してまで進めることは考えていない。つまり,携帯事業は10年20年かけて着実に大きくしていく。1年2年で業界を変えようとは思っていない」(孫社長)。そのため,ブロードバンド事業を始めた時のように,利益を割り込むような見通しは立てず,「グループの連結の利益は着実に積み上げていく」(同)とした。

 携帯電話事業の基地局敷設については,メーカーからリースなどで機器を確保する「ベンダー・ファイナンス」方式を予定している。孫社長は「複数のベンダーからベンダー・ファイナンスによる提案をもらっている」と語り,ベンダー選定も順調に進んでいることをアピールした。