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 日本ラリタン・コンピュータは2月15日,小型のディジタルKVM装置「Dominion KX101」を販売開始した。一般的なKVMスイッチのように複数サーバーに対して切り替えを行う製品ではなく,1台のサーバーにリモート接続するために用いる。サイズは幅74mm×奥行き103mm×高さ27mm,重量は286gである。価格はオープン価格(推定小売価格12~13万円)。

 KVMスイッチは,1組のキーボード(K),ビデオ(V),マウス(M)から成るコンソールで複数のサーバーを操作する装置。これに対してKX101は,IPネットワーク上のサーバーとコンソールを1対1で接続するためのもの。「KVMスイッチのように複数のサーバーを接続しないため,重要なサーバーへのアクセスが,その他のサーバーへのアクセスで“ブロック”されることがない」(営業本部 戦略マーケティング部 部長 栗田正人氏)。

 一般にKVMスイッチは,接続できるサーバー数(ポート数)の方が,利用可能なユーザー数よりも多い。例えば同社の「Dominion KX216」はポート数16に対して,ログイン可能なユーザー数は2人である。2人がサーバーに接続している状態では,3人目のアクセスは阻まれて(ブロックされて)しまう。重要なサーバーに対してはKX101で専用経路を確保することで,ブロックの問題が解消できる。

 KX101は,展示会や建設現場など,テンポラリな環境に置いたサーバーを遠隔操作するといった利用シーンも想定している。IPネットワークを介して,リモートからサーバー設定を行うような使い方だ。「軽量で持ち運びが楽なことに加え,Power over Ethernetをサポートしているため利用場所の制約が少ない。さらに,プラグ&プレイ機能により簡単にセットアップできる」(企画部 マーケティング・スペシャリスト 吉田聖子氏)。

 ディジタルKVM装置は,従来の“PC切り替え機”から,リモート・サーバーの管理機器へと用途を広げつつある。監視用のソフトウエアを導入せずに,遠隔地にあるサーバーをBIOSレベルから制御できるからだ。同社も「単に切り替え機を売るのではなく,KVMを中心にしたソリューションに注力していく」(栗田氏)という。

 こうした動きの一つとして同社は,KVM装置からログを取得する情報漏えい対策ソリューションを昨年より提供している。具体的には,KVM装置に,エンカレッジ・テクノロジのログ収集ツール「ESS REC」を組み合わせた。KVM装置に接続された複数サーバーのログを集約し,「USBメモリーが差し込まれた」「プリントスクリーン・キーが押された」といったイベントが検知できる。