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 日本ユニシスとアイログ(東京都千代田区、ブンタラ・イング社長)は2月15日、通信会社向けのソリューションで協業したと発表した。アイログは自社製品であるビジネスルール管理システム(BRMS)の「ILOG JRules」を日本ユニシスに提供し、日本ユニシスがソリューションとして通信分野に販売する。BRMSはビジネス上のルール設定や変更などを行うためのツールで、BPM(ビジネスプロセス管理)ツールと連携させることで、企業の業務プロセスの効率向上につながるという。両社でマーケティング活動などを行い、今後2年間で約10システムを販売していく。

 通信分野は競争激化に伴いキャンペーンも多く、「顧客が新規加入なら基本料金は1000円に」といった課金のルールが頻繁に変わるため、システムが複雑になりがち。しかも今後は音声やインターネット、映像などを1つの回線で提供する「トリプル・プレイ」といったサービスが展開され、さらに深刻になる可能性がある。システム開発が遅れれば、サービス低下や誤課金の発生など顧客満足度が下がるため、これを防ぐ新しいソリューションとして売り込む。「ILOG JRulesはポリシーを設定するだけでルールの変更や修正にもすぐに対応できるため、ユーザー企業に俊敏性をもたらすだろう」(アイログの和多田茂ゼネラルマネジャー)。

 既にILOG JRulesは国内の通信分野ではNTTグループやヤフーBB、日本テレコム、さらに金融や製造などにも導入実績があるが販売チャネルの制約もあり、ライセンス金額は約3億円強にとどまっていた。日本ユニシスと協業することで、今後1年間で通信分野だけで約7億円に伸ばす計画。他の分野も含め1~2年以内には約14億円にしたいという。

 日本ユニシスも通信分野の市場開拓を強化したいと考えており、「両社の狙いが一致した。通信分野では特に即効性が重要になっており、BRMSがあれば今までの開発期間に比べて10分の1以下になる場合もあり、ユーザー企業にアプローチしやすい」(日本ユニシス・サービスインダストリ事業部の石黒信明テレコム営業二部長)。日本ユニシスはシステムインテグレータとして通信分野向けに市販パッケージやSIなども含めたOSS(Operation Support System:通信にかかわる業務を支援するシステム群)やBSS(Business Support System:料金管理など営業・経営を支援するシステム群)と呼ぶソリューションを提供している。これにBRMSを追加することで、さらに付加価値の高いソリューションとしてアピールしていく考えだ。

 アイログは、フランスと米国に本社を持つソフト会社、アイログの日本法人。BRMSツールのグローバルのシェアではトップという。