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ニイウスコー社長でグループCEOの末貞郁夫氏
ニイウスコー社長でグループCEOの末貞郁夫氏
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 日本IBM系のディーラーで金融・医療業界向けデータ・センター事業を主軸とするニイウスは,グループ内の医療系持ち株会社であるニイウスメディカルシステム(NMS)を事業会社とし,同時にNMSが2004年7月に子会社化した医療系ソフト開発会社「ハルク」を,MBO(経営陣による企業買収)によりパートナ企業として独立させた。狙いは,リスク分散と販売経路の拡大である。ハルクの発行済み株式の14.9%をNMSが持つ。

 医療分野におけるニイウスグループの主なビジネスは,医療業界向け統合業務パッケージ「HAL-I」のライセンス収益と,HAL-IをASP型で提供する際のデータ・センター事業の収益である。ハルクはHAL-Iの開発と販売を担う。今回新たにNMSを事業会社化して販売部隊を持たせたことで,NMSとハルクはそれぞれ独立してHAL-Iを販売する。HAL-IはNMSとハルクの共同著作物であり,ライセンス収益の配分比率はNMSが66%,ハルクが33%である。

 NMSは今後,ハルクだけでなく,ハルク以外のパートナ企業を経由してHAL-Iを販売する。一方のハルクは,日本IBMが扱うハードウエアだけでなく,他メーカー製ハードウエアとHAL-Iを組み合わせて販売する。こうした手法によって,HAL-Iの販売出荷数を伸ばす。HAL-Iの販売絶対数を伸ばすことで,NMSとハルク両社のライセンス収入を増やすのが狙いである。ただし,「NECと富士通の色が付いているベンダーとは組まない。ASPの利点を説いてユーザー企業から攻めていく」(ニイウスコー社長でグループCEOの末貞郁夫氏)。

 なお,ニイウスグループ連結子会社各社の持ち株会社であるニイウスコーは,同グループの2006年6月期中間期(2005年7~12月)の決算報告を2006年2月15日に実施した。売上高は367億300万円(前年同期比12.8%減),経常利益は22億2100万円(同16.6%増),純利益は12億4700万円(同17.6%増)だ。従来のハードウエア販売から高付加価値の専門アプリケーション事業への転換が成功している。売上高の減少は,主にハードウエア価格の下落によるものである。