10月22日以降、店頭で販売するアナログテレビに貼り付けるシール
10月22日以降、店頭で販売するアナログテレビに貼り付けるシール
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 総務省と地上デジタル放送推進協会(D-PA)は9月30日、アナログ放送が2011年に終了することを周知するために、店頭で販売するアナログテレビに、10月22日から放送終了を告知するシール(写真)を貼り付けると発表した。総務省が3月に実施した調査では、アナログ放送が終了する時期を正しく知っていたユーザーは、わずか9.2%だった。

 アナログチューナーを搭載するパソコンは、シール貼り付けの対象にはならない。しかし、パソコンメーカーの関係者からは、今回のシールが、このところ好調なパソコン販売に水を差すことを懸念する声が出ている。

 デジタル放送対応製品の方が価格が高いため、シール貼り付けを機に販売店の多くが「アナログからデジタルへ」といったキャンペーンを実施すると見られる。当然、ユーザーのなかには、デジタル放送に対応しない機器を敬遠する動きが生じるだろう。パソコンの場合、デジタル放送対応モデルはデスクトップの一部にとどまっている。このため、ユーザーの興味がテレビパソコンから、デジタル放送対応家電に移るのは避けられないという見方だ。

 総務省は、「パソコンの買い控えはあるかもしれない」とシールによる影響の可能性を認めつつも、「消費者保護の観点から告知を進める」方針。パソコン販売に対して、告知用のシールが、総務省の意図しない「刺客」になった格好だ。

 実は今回のキャンペーンはあくまでも第一弾。来年6月以降には、テレビパソコンに対する同様のシールの貼り付けも始まる予定だ。そうなると、デジタル放送に対応しないパソコンを敬遠する動きはより大きくなるだろ。

 東芝がデジタル放送対応ノートを来年春に発売する計画を発表するなど、パソコンでもデジタル放送対応が進みつつある。デジタル放送対応の速度が、今後のパソコン市場の勢いに影響を与えることになりそうだ。