マイクロソフトは、安全性の高い「Trustworthy Computing(信頼できるコンピューティング)」環境の実現を、最重要課題と位置付けている。その最高責任者を務めるスコット・チャーニー米マイクロソフト副社長が10月末に来日。取り組みの現状などを説明した。

■マイクロソフトが果たす役割は。

 製品の安全性を高めることはもちろん、ネット犯罪などに対する技術的なアドバイスを必要としている政府機関などの要望に応えていきたい。

■Windows Vistaなどの取り組みは。

 次期OSであるWindows Vistaはセキュリティ上革新的な製品だ。例えば「TPM」というセキュリティチップに対応。ドライブ全体を暗号化する「フルボリューム暗号化機能」を企業向けに提供する。実際、セキュリティの脅威に対しては防御を重ねる必要があり、私たちはウイルス対策ソフト(悪意のあるソフトの削除ツール)やスパイウエア対策ソフトなども新たに提供しようとし始めている。

■専業メーカーに任せないのか。

 引き続きウイルス対策ソフトメーカーなどとパートナーシップを組むし、彼らもマイクロソフトから情報を得ることがメリットになると認識している。しかし、時代は協調(cooperation)しながら競合(competition)する、「coopetition」(造語)の時代へ突入した。現に、一般ユーザーのウイルス対策ソフトの導入率はまだ低く、当社が参入する意義はあると考えている。