【春商戦向けモデルの発売時期】
【春商戦向けモデルの発売時期】
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 パソコン新モデルの“発売前倒し競争”をパソコンメーカー各社が繰り広げている。この競争がエスカレートした今回、各社の2006年春商戦向けモデルは、なんと年明け前の2005年12月22日から店頭に並び始めるのだ。本来、春モデルは新生活に向けて需要が増す3月商戦に向けた製品のはず。ところが、他社よりも早く出せば良く売れる、というメーカーの思惑によって、投入時期は年々早くなっていった(表)。

 冬モデルは、年末にもなると品切れが目立ち始める。店頭が品薄状態になっているところで、いち早く新モデルを投入すれば、購買者の目を引く。「そりゃあ売れますよ」と早期投入の効果を力説するメーカー担当者もいる。

 こうした“製品前倒し”は2003年夏モデルから顕著になってきていた。昨年の例では、年明け間もない1月8日に富士通が2005年の春モデルを投入した。他社に先駆けたことが功を奏して、売り上げは好調。同社のA4ノートは売れ筋ランキングのトップを維持し続けた。ところが、2005年4月に発売した夏モデルではNEC、ソニー、シャープと発売時期が重なり、その後の販売は伸び悩んだ。他社に先行して9月2日に投入した冬モデルでは、販売を持ち直したという。

 こうした前例があれば、各メーカーとも投入時期で他社に遅れを取るわけにはいかない。ここ数年は、ボーナス商戦だけでなく、年末年始の連休も販売が伸びる傾向にある。「お客さんが買いたい時期に的確に投入したい」(NEC)という気持ちは、どのメーカーも同じだ。2005年半ばから販売台数を重視する戦略をとっている東芝も、NECや富士通と同じく年末での新モデル投入に踏み切った。

 こうした傾向が続けば、2006年の夏モデルや冬モデルでも、投入時期が早まる可能性がある。2006年末にはWindows Vistaが登場すると見られており、期待の新OSに向けた微妙な時期調整が繰り広げられそうだ。