日本AMDは2005年12月15日、次世代モバイル向けのリファレンスモデル「Yamato」を報道陣に世界で初めて披露した。Yamatoは、「Turion 64」をデュアルコア化した試作版のCPUを搭載しつつ、5時間以上バッテリーで駆動するプラットフォームを開発するプロジェクト。日本AMDが2004年6月に設立した「ジャパン・エンジニアリング・ラボ」が推進しているもので、AMD製CPUを搭載したノートパソコンの開発をパソコンメーカーに促す。

 デモンストレーションでは、1.ビデオ映像を2本を同時に再生、2.ハイビジョンビデオ映像を再生。二つのコアのCPU負荷がそれぞれ50%程度に抑えられる点をアピールした。低電圧、低周波数でCPUが動作することから、長時間のバッテリー駆動が実現できる。結果として、ファンの回転数を抑え、静音性も高められるという。

 Yamatoの次のステップとして、同社はさらなる省電力化に取り組む。具体的には、グラフィックスチップメーカーの米NVIDIAやカナダのATIテクノロジーズと協業し、ディスプレイキャッシュを搭載したビデオ表示機能付きのチップセットを共同開発する。ディスプレイキャッシュにより、CPUがアイドル状態になってもキャッシュのみでディスプレイの画面描画が可能になる。消費電力を抑えられ、バッテリー寿命を延ばせるのがメリットだ。