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 “見える化”を支援することを目的とした新会社が2006年2月22日に設立された。永和システムマネジメント豆蔵の合弁会社,チェンジビジョンである(関連記事)。永和システムが開発したモデリング・ツール「JUDE(ジュードと読む)」と豆蔵が開発したシステム開発プロジェクトの可視化ツール「TRICHORD(トライコードと読む,旧名はMASAMUNE)」の2製品を販売する。JUDEが「システムの見える化」,TRICHORDが「プロジェクトの見える化」を担う。チェンジビジョン社長に就任した永和システムの平鍋健児副社長は「日本の見える化の知恵を世界に発信していきたい」と抱負を語った。

 平鍋社長によると「チェンジビジョン(Change Vision)」という社名には,「変わるための見える化」と「革新のビジョン」という二つの意味が込められているという。Changeは,「顧客が変わることを支援すること」に加え,「チェンジビジョン自体が製品を増やしていくことなどで変わっていくこと」も示している。これらを通して「業界全体も変えていきたい」と同氏は語る。

 チェンジビジョンの看板である“見える化”については「単なる“ビジュアライゼーション”とは少し違う」と平鍋社長は語る。「自動車のタコメーターにあるレッドゾーンは,(単にエンジンの回転数を可視化しているだけでなく)これ以上回すとエンジンが焼けるということを示している。同じように『次の行動が示唆されているようなビジュアライゼーション』が“見える化”だ」(同氏)。

 製品開発では,市場との対話を重視していきたいという。まず製品のコンセプトを提示し,顧客のニーズを反映させていく「コンセプト・アウト/デマンド・イン」を基本とする。開発スタイルとしてはアジャイルを採用する。

 JUDEは,思考の記録手法である「マインド・マップ」とモデリング言語「UML」に対応している。「両方が使えるのはJUDEしかない」(平鍋社長)。例えば,顧客のインタビュー結果をマインド・マップで記録し,これを基にUMLのユースケース図を作成するといったことができる。ビジネス・プロセスのモデリング記法であるBPMN(Business Process Modeling Notation)にも対応する予定。2006年度第1四半期(4~6月)の後半にマインド・マップ機能だけを切り出した「JUDE/Think(仮称)」とUML 2.0に対応した「JUDE 3.0」を出荷し,第1四半期から第2四半期(7~9月)にかけてBPMNに対応した「JUDE/Biz(仮称)」を出荷する計画だという。その後は四半期ごとに「JUDE 3.x」をリリースする。

 TRICHORDは,プロジェクトの状況を「ビュー」に一目でわかるように示すツール。人の状況を示す「スマイルレンダー(ニコニコカレンダー)」,問題やタスクを示す「タスクボード」,進ちょくを示す「Parking lot chart」と「Burn down chart」,プロジェクトを時間軸で見渡せる「カレンダー」の五つのビューが利用できる。2006年度第1四半期に「TRICORD core」をオープンソースで公開し,新しいビューや対応ストレージを順次追加していく予定。第3四半期(10~12月)には,TRICORDを商用利用したいユーザー向けに,オープンソースと同じソフトウエアを製品版として出荷する。

 チェンジビジョンには,現在,永和システムが資本金7000万円と資本準備金7000万円の計1億4000万円を出資している。4月に豆蔵がほぼ同額を出資し,出資比率は豆蔵51対永和システム49になる予定。初年度の売り上げは1億2000億円を見込んでいる。