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 2月23日に都内で開催された「FMCセミナー」で,インデックスの寺田眞治執行役員経営戦略局長がテレビと携帯の連動サービスについて講演した。寺田氏は,4月1日に開始する移動体向けの地上デジタル放送「ワンセグ」について「4月のスタート段階で,通信と連携した華やかな番組連動コンテンツはあまり出てこないだろう。番組と連動したショッピング・サービスなどは,登場までまだ時間がかかる」との見方を示した。

 ワンセグはテレビ画面と同一画面にデータ放送を表示可能で,携帯電話の通信機能を利用してさまざまな通信サービスと連携できる。テレビの告知力を使って,番組と連動した通信コンテンツに多くのユーザーを誘導できる点が特徴だ。しかしその際に通信コンテンツに集中するアクセスが課題となる。寺田氏は「通信事業者はキャリア・グレードという言葉を使うが,放送と通信を連携させる場合はその上のグレードが必要になる」と語り,ワンセグの番組連動コンテンツを作ることがそう簡単ではないことを強調した。

 さらにワンセグには当初,据え置きのテレビと同じ番組を流すサイマル放送が義務付けられている。2008年秋の放送免許制度の更新を機会にサイマル放送の義務が撤廃される見込みだが,「その辺りになって,ようやくワンセグの本格的なビジネスが立ち上がる」(寺田氏)との見方も示した。

 インデックスは「.One(ドットワン)」と呼ぶワンセグ向けのソリューション・サービスをテレビ局向けに提供している。.Oneには,放送と通信コンテンツを連携するための基盤や,通信コンテンツ,番組と連動した着メロ・ダウンロード・システムや番組連動ショッピング・システムなどが含まれている。複数のテレビ局が.Oneを採用しているといい,「現在はインデックスのスタッフが各放送局に常駐し,番組の企画段階から番組連動コンテンツを作っている」(寺田氏)という。

 さらに4月以降,インデックスがある番組のスポンサーとなって,そこでさまざまな番組連動コンテンツの実験をしていく計画も明らかにした。「ワンセグはテレビから通信コンテンツに誘導するだけではなく,通信コンテンツからテレビに戻すことも重要になる。今は詳細を言えないが,こんな手があったと思われるような仕組みを考えている」(寺田氏)という。