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 日本IBMは2月28日、グリッド・コンピューティングに必要なサーバー、ソフト、支援サービスをパッケージ化したソリューション「IBM Grid and Grow オファリング」の提供を始めた。これまで別々に提供してきた製品をパッケージにすることで、ユーザー企業が簡単に安く導入できるようにした。

 具体的には、ブレードサーバーとOS、グリッド用のミドルウエア、導入・教育支援サービスをセットで提供する。価格はブレードサーバーを3枚使う最小構成の場合で275万円から。個別に購入する場合に比べて約35%安くなっている。

 パッケージながら、多様な選択肢を提供する。プロセサはIntel、AMD、POWERの3種類から、OSはRedHat Linux、SUSE Linux、AIX 5L、WindowsOSの4種類から選択可能。グリッドソフトも、アルテアエンジニアリング(東京都豊島区、綾目正朋社長)の「PBS Professional」、プラットフォームコンピューティング(東京都新宿区、藤森研作社長)の「LSF」、住商情報システムが販売する米ユナイテッド・デバイセズの「Grid MP」、IBMの「LoadLeveler」の4種類から選べる。ブレードサーバーはIBMのBladeCenterシリーズを使う。

 日本IBMの星野裕理事・先進システム事業部事業部長は、「グリッドは特殊な用途向けというイメージが強いが、Grid and Growは中堅・中小企業も狙う」という。そのため従来のグリッドと異なり、パートナー販売を主軸にする。現状はアプリケーションの導入や移行などをユーザー企業個別に行う必要があるため、パートナーとしてCRCソリューションズ、電通国際情報サービスなどのシステムインテグレータが名を連ねている。

 将来的には、「アプリケーションまでパッケージしたソリューションを開発して、ディストリビュータ経由で提供できるようにする」(星野理事)意向だ。そのため、アプリケーションベンダーとの提携を拡大する。現在は、シンプレクス・テクノロジーやシトリックス・システムズ・ジャパン(東京都目黒区、大古俊輔社長)など6社のアプリケーションベンダーと提携している。

 日本IBMは今後さらに、システムインテグレータやOSベンダー、グリッドソフトベンダー、アプリケーションベンダーなどのパートナーとの協業を進める。技術面では、アプリケーションを組み込んだソリューションの検証や性能テスト、移行支援を、営業面ではセミナーやイベント、Webサイトなどを活用したプロモーション、案件発掘を共同で実施していく。