NTTデータは2月28日、日立造船の100%出資子会社である日立造船情報システムを買収することを発表した。2006年3月下旬をメドに、日立造船情報システムの全発行株式を譲り受け、NTTデータの連結子会社にする。同時期に取締役の過半数と監査役2人をNTTデータ・グループから派遣し、新体制を整える。新会社の名称は未定。新社長も未定だが、基本的には現社長の福武 映憲氏が続投する見通しだ。今回の買収により、NTTデータの連結売上高は100億円以上増加する。

 今回の買収は、2002年以降本格的に実施してきた「資本提携型ITパートナーシップ戦略」の一環。日立造船情報システムを選んだ最大の理由はCAD/CAM(コンピュータによる設計・製造)、PLM(プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)、ERPパッケージ(統合業務パッケージ)関連のシステム開発力。「日立造船情報システムが得意としていた部分は、当社に足りなかったもの。今後は補完していける」(法人分野を統括する宇治則孝常務)。

 NTTデータはこれまでにも、日本たばこ産業、三洋電機、日本板硝子、セイコーインスツル、積水化学工業、鈴与といった企業のシステム子会社を買収してきた。ただし、これまでに買収した企業は旧親会社からの案件に依存する割合が高かった。日立造船情報システムの場合は外販比率は約90%と、親会社である日立造船への依存度が低い。「システム子会社としてではなく、インテグレータとしての側面が魅力的だった」(宇治常務)。