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遠藤功氏(ローランド・ベルガー 取締役会長/早稲田大学大学院教授,写真右)と「日経SYSTEMS」編集長 杉山裕幸
遠藤功氏(ローランド・ベルガー 取締役会長/早稲田大学大学院教授,写真右)と「日経SYSTEMS」編集長 杉山裕幸
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 「現場力」や「見える化」などで,戦略を実行する部隊の重要性を提唱する遠藤功氏(ローランド・ベルガー 取締役会長/早稲田大学大学院教授)が日経SYSTEMSの編集長インタビューに応じ,「現場力とは何か」「他業種とIT現場の違い」などを語った。

 「現場力とは,現場の自律的な問題解決能力である」。そう定義した上で遠藤氏は,「最近,現場力を勘違いして理解している人が多い」と話す。ある経営者は“火事場のバカ力”や“フットワークのよさ”を現場力としてアピールしたという。これに対して遠藤氏は「単に足腰が強いだけではダメ。それにマインドと頭脳を加えた“3点セット”が重要」と指摘する。

 遠藤氏のはたらきかけもあり,ここ数年,各企業で現場力向上の取り組みが進んできた。しかし,そのために次々と施策を打ち出す担当者に対しては,「10年間続ける覚悟があるのかを常に問いかけている。それが無いなら,やらない方がマシ」と苦言を呈した。その理由を遠藤氏は,「例えば,社長が交代する度にTQCだSCMだと方針が変わり,“とりあえずやってみよう”と中途半端に繰り返していては,現場のモチベーションは下がるばかり」と説明する。

 「今,システム開発の現場力は何点か」の質問に対しては「トヨタ自動車などの製造業を100点とすると,30点ぐらい」と答えた。ただし,その分,これから伸びる余地が大きいとも指摘。現場力向上のためには,「ラインではなくプロジェクト単位で動く,しかも個人商店の集まりに近い,そういったシステム開発の特性に配慮することが大切」とポイントを挙げた。その上で,「QC活動などが盛んな製造業などのノウハウがITの現場にも活かせるのではないか」と,現場力向上の道筋を示した。

(インタビューの詳細は,「日経SYSTEMS」4月号の特集記事に掲載します)